こころ
情緒不安定で夢見がちな女の子。
王子様に憧れを抱き、ファッションや見た目も地雷系という見ててとても痛々しく、しかし本人はとても真面目なのが始末に負えない。(最も髪の色に関してはそもそもエロゲキャラは大体奇抜なのでそこまで変とは思えないのだが…。)ただその結果女子友だちのいじられキャラとして愛されている
叶太とは最初こそ思っていたギャップとの違いから物凄いディスりっぷりをかましていたが、バスケをきっかけに徐々に仲良くなり、修学旅行では完全に好きを自覚することに。結局そこでも運命だの王子様だのメルヘンチックに考えてしまうこころなんだけど、まあそこはらしいというかなんというか。
付き合ってからはキスにHにととにかく本能の赴くままにヤリまくり。
こころも最初こそ翻弄されていたが、慣れてくるとずっとくっついているレベルのデレデレっぷりで、Hも積極的になっていく。というか好きになった人とはずっとくっついていたいタイプなんだなこころは、…そこまで愛に重くならんでも…。
バスケは下手だけど一生懸命頑張ろうとする姿もみられ、ようは何にでも全力で一生懸命な娘なんだろう。なんて健気。
こころ√だと男友達の恋愛も色々発展している様子がみられた。特にいのりの光生に対する接し方が徐々に軟化してきていることから光生も頑張ってるんだなと凄く伝わってきた。
千依
叶太のお隣さんで疎遠になっていた幼なじみ。…だけど流石に同じクラスにいるんだから最初から気づけよと。
クラスメイトには叶太とは幼なじみとバレたくないと言っている一方で、朝から待ち伏せして一緒に登校しようとしたり、窓から侵入してきたりとやたらと積極的に関わってくる。バレたらバレたで幼なじみでですけど何か?みたいな態度も取るなどわりとひねくれている印象。
後半からは幼なじみであることをアドバンテージだと感じているらしく、やたらと幼なじみアピールをかましてくる。ドヤってる千依もまた面白い。
そして叶太の事はバスケを教えてもらっていたころから好きだったらしく、久々の会話でニヤニヤしたり一緒にバスケをしたがったりとアグレッシブな行動も見せているが叶太自身が幼なじみ以上に見ていなかったのがちょっと不憫。ただ修学旅行での手を重ねているシーンは微笑ましくて好き。
叶太がバスケを挫折した理由であり、千依もまたそれを理解しそれでもなおバスケをさせようとする。叶太が本当はバスケをしたがっていることを分かっているがゆえの行動であり、そこがまた幼なじみらしい分かりあっている関係のように思えた。叶太もまたすぐ上手くなる千依への悔しさから一度は離れてしまったことを後悔し、恋人として幼なじみとして向き合うことを決心……というのを千依を後ろから突いてる状態でモノローグしているのは流石にこのタイミングは違くない?とちょっと笑ってしまった。
変人ばかりなヒロインの仲でもマシな方なのだが、バスケが絡むと途端にアホになるバスケジャンキー、四六時中バスケバスケな危ない中毒者みたいになってる所がやっぱアサプロのヒロインだなあと。
お隣さん幼なじみ名物・窓から侵入。
めぐり
叶太の一目惚れの先輩。…なのだが個別√以外だとそこまで良い印象は持てなかった。
叶太の気持ちを知っているが故にからかうような態度に、いざ2回目の告白を受けた際、叶太が真剣なのが分かっていたのにも関わらず敢えて他の人を上げ、逃げるように振るという行動も気に食わなかった。
加えて妹・いのりに対する溺愛っぷりは最早狂気そのもの。√で付き合い始めてからもいのりのことを最優先で考えている辺り叶太に対しての扱いが酷いのではと感じてしまう。…最も叶太もただ雑に好き好きアピールかましてたから自業自得とも言えるんだけど。
√確定後は最初はあまり好きな感じがなかったのに、初H以降から一転、一気に好意が向けられるようになった。というよりかなりエロい。茂みでおっぱじめるんじゃないかという勢いレベルでエロい。
ただ叶太に明確に好きと言っている場面がHシーンくらいなもので、真面目な場面だと一切ない。せめて好きだの愛してるだの一言くらい伝えてほしかった。エピローグも卒業という場面は分かりやすいのだが、メタネタを持ってきたりなどなんか締まらない感じだったし。
チアガールとかエロ可愛いんだけど、なんか真剣に恋をしていないように感じられて正直好きになれないヒロインだったかな。
常夜
今作TOPのマイペースな超変人。起伏の無い表情からマシンガントークを連発し、前のめりな叶太を翻弄しまくる後輩。
考え方がとことん斜め上で予想だにしない行動を連発。叶太が行く先々でバイトしていたり、ジャージの下は何も着てないのに突然脱ぎだしたり、最終的には修学旅行にもついていったりとやりたい放題。ただその独特な空気感の巨乳のお陰で凄く印象に残るヒロインへと化けた。
一方で幼なじみ(千依)を敵対しており、何かとつけてちょっかいを出す一面も。というか常夜も幼なじみなんだよね…そこまで掘り下げられなかったけども。
笑顔になれないことを気にしていたが、叶太の隣にいることでようやく自然な笑顔を出すことができた。やはり愛の力…。
表情があまり出ないしおまけに毒舌ばかりだから分かりづらいけど、常夜自体は叶太のことが凄く好きだと思う。
男友達だろうと嫉妬しまくるレベルだったし。
ダラダラモード可愛い。
シナリオ☆1.5つ
盛り上がりのピークは体育祭編のバスケくらいで、後はひたすらヒロイン達や友人と馬鹿馬鹿しいやり取りをくりかえすラブコメに。
シリアス要素もほぼなく、ただただ恋に飢えた男女の青春物語を見せられる。仲良くなるためにどうするか、付き合うためにどうするかという恋愛に関する作戦だったりを男女でお互い繰り返すなどちゃんと「コイバナ」が出来ていると思えた。
無駄に難しいことも無くただひたすらに馬鹿な展開を楽しめるのが評価点。
だが、付き合い始めて以降…つまり恋人になってからはデートシーンは1~2回程。恋人として仲良くなる手段がH頼りな場面が多くなり、そのあたりが不満だった。またギャグの中にはパロディや露骨なネットスラングもあり、そこで好き嫌いが分かれてきそう。特に千依√ではメタ発言も多く、その内容もあからさまなFD関連で不愉快な気持ちになった。
個別√もこころ以外は短めで、そのこころ√もサブキャラの恋愛の話も絡んでくるため実質同じくらいの内容であり、様々なイベントが発生した共通√とはえらい違い。正に「恋人になることがゴール」を表してしまったシナリオと言えよう。
キャラ☆3つ
ハチャメチャな登場人物ばかり。ヒロインも癖がありまくりだけど可愛らしい女の子ばかり。特に千依、常夜は好き。
サブキャラも良く目立っており、男連中も中々に良い奴。サブキャラの恋愛模様もしっかり描かれており、特に光生といのりは応援したくなった。大河と楓美はパンツパンツとアホすぎてもう勝手にやってくれ…という感じで、怜と未愛は……これ恋愛してる?
サブキャラカップルの中で一番進展している関係。
そして男達の友情も凄く良い。大河は純粋に良い奴だし、光生は自分の事しか考えてないように見えて叶太や大河と肩を並べられるように様々な策や努力を繰り返す奴だし、ここもまた一つの青春のように思える。
この3人の友情が本当に素晴らしい。
音楽☆2つ
OPの「ヘタクソな恋」は中々にロックな感じ。
サビからの盛り上がりも良く、OPムービーのテンポと相まって中々な良曲と思えた。
EDの「等身大lover」も出会い好きになるといった恋愛の流れを表しており、OPとは逆に軽やかな曲調なところがEDらしい。
Rシーン☆2.5つ
それぞれ4~5シーン程。
極端なアブノーマルな感じはないが、汗だくプレイだったり体育館でのHだったりとシチュが特殊なのはあった。
ラブラブHというよりも叶太が暴走してヒロインがそれに付き合わされるという構図が多く、こころ√では叶太が特に鬼畜ムーブを繰り返すためにH中なのに漫才をしていたりとハチャメチャっぷりがここでも加速している。
CG描写も素晴らしく中々にエロかった。
エロ…。
総合80点
個別がちょっと物足りないが、それでも十分笑わせてくれました。
サブキャラ達の恋愛も別段悪く感じなかったし、ヒロインも癖あるしでキャラゲーとしては十分じゃないかな。