以下感想
ネタバレあり注意
Tilyから発売されたエロゲ。
処女作ではあるが、HOOKSOFTのサブブランド。
面白&エロそうな感じだったために購入。

ハッピーエンド至上主義の主人公・桜太郎がバッドエンド至上主義のヒロイン・紫音にハッピーエンドの素晴らしさを伝えるために物語を書き続けていくというもの。
だがこの紫音とかいうかなり厄介者で面倒臭い。ご都合主義とは言え書いてきたハッピーエンドの物語を紫音がラストをぐちゃぐちゃにかき回し桜太郎を翻弄し、挙句発情してHするという歪んでいる。桜太郎の事を気になっているのに、自分からは行かずに誘い待ちとかまってちゃんな所も見受けられる。
クール系かと思いきや結構コロコロ変わる表情。
ただし、物書きとしての実力は本物で、劇中の現代版リア王は確かに衝撃的で面白いなあと。…これを学祭でやるのは流石にハードな気もするけど。
一応過去に物語のようにうまくいかないというきっかけがあったらしいけども、停電が理由は少々弱すぎる気も…それ以外にも元々がM気質なものもあるかもだけど。
話自体は一周目と二週目があり、一週目はどちらも紫音とは結ばれない。バッドエンドの方に行くと紫音が失望しそのまま去っていき、ハッピーエンドに行くと小説を渡せずそのまま桜太郎の前から去り、サブキャラの葵と結ばれる。ハッピーエンドサイドは一見これはこれでと思うかもしれないが、葵自身も歌を歌う事を諦めたり、したかったタトゥーも入れず、またピアスをしなくなったりと結局色々しこりの残るエンドだった。
その分二週目のエンディングはまんま交換日記のようなものだけど、確かにこれは物語を終わらせないなあと素直に関心した。と同時に「ハッピーエンドはめでたしで終わり、後は読んでいた自分は取り残される」という紫音の心残りを完全に消し去ることが可能な一手でその後の婚約のような告白は桜太郎が唯一主人公らしくて恰好良かった。
…結局紫音自身もどうやって自分が納得するハッピーエンドにもっていってくれるか楽しみだったんだな…。
ようやく男らしいところ見せたな。
Hシーンは10シーンと多く、物語のロールプレイみたいなシチュが多く、特に紫音自身がMなためちょっぴりハードな物もありそこがまた中々なエロさ。
一週目だと中か外かの二択ばかりだったが、二週目だと無理矢理みたいな選択肢も追加されており、同じHシーンでもまた別の反応を楽しめる。
1シーンだけだが葵にもHシーンがあるのは良かった。
総合80点(シナリオ☆2つ キャラ☆2.5つ 音楽☆1つ Rシーン☆2.5つ)
話自体は短いがそれなりに纏められていると思う。
紫音もひねくれてる感じが面倒可愛い所もあって、最初こんな病んでるようなヒロイン大丈夫か?と思っていたが、泣き顔だったり、照れてる表情が増え好きになった。
ただOPはちょい刺さらなかったなあ…。

葵をちゃんと攻略できるFDください。
- 2023/08/11(金) 00:13:42|
- エロゲ感想2023年
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