以下感想
ネタバレあり注意
FAVORITEより発売された新作エロゲ。
ハッピーライヴ ショウアップ!のFDみたいな感じかね。
どうやらミヤビがメインらしい。
ミヤビ
今作のメインであり、前作では殆どおまけ扱いだったミヤビ√のアフター。
上品な言葉と相変わらずのでたらめカタコトのギャップでアキトを翻弄させる。…ミヤビの滅茶苦茶な言動で謝罪しまくるアキトはただの保護者にしか見えない…。
魔法の練習や学園でも殆ど一緒の二人。というより同棲まで行っている。お互い昔から良く知っている仲だからか愛を囁きあうイチャラブよりもお互い競い合って意地を張る場面の方が多く、逆にそれが本当に二人は昔からの知り合いで仲が良いのだなという事が実感できた。
お互いに言っていることを理解していたのは愛のおかげというよりも、過去に起きたユニゾン現象がきっかけというのは、なるほどそう来たかあと感心しつつも、全てが好き合った結果ではないということに少し残念だなあと思ったりも。(まあ本当に愛の力も少しあるかもしれないが)
ミヤビ√であるが、アキトが魔法の道を改めて志す話もまた中心になっており、実際の所ミヤビ&アキトシナリオでもある。
アキトが魔法を辞めてからスランプみたいな感じになり一度魔法を辞めることにしたミヤビに、両親の影響により魔法を辞めたアキト。ミヤビはかつて魔法を見て楽しかったことを、アキトはポカポカで過ごした日々をお互いに改めて思い出し、家族の傀儡にならず自分らのペースで魔法使いとなり歩んでいくこととなった。特にカーチャの「他人の特別は自分の普通」という言葉は両親が特別な存在であるアキトを大きく動かした気がする。あれがなければミヤビのために復帰するということはなかっただろうし。
そしてED後において他の面々は前を向いて歩んでいく中、一人だけ取り残されてしまったソフィアがエピローグを務める。
ミヤビとアキトのショーを見てアキトとの事に後悔しながらもそれでも成長したい、すぐ諦めてネガティブになる自分を変えたいという気持ちが痛いほど伝わってきた。
かなり出番が少なかったと思っていたらここでソフィーを持ってくるとは…。泣きながらユリコ先生に電話するところは色々辛かったな。
一つ間違えるとヤンデレになりそうな感じ…。
…このようにシリアスな要素もあるが、全体を見ると実はそこまで暗い話ばかりではない。
家から勘当されたミヤビも最初こそ色々きつそうだったが普通に同棲を満喫してるし、所々ドМ発言かまして誘惑しアキトを困惑させてるし…。
ソフィア以外のポカポカの面々も相変わらずのマイペースばかりだった。(特にカーチャ)
そしてミヤビの世話役兼メッセンジャーで明らかに敵サイドだろ…と思っていたゼンダに至ってはただの金の亡者で、金儲けになれば敵味方関係無しという立ち位置。金が関わると性格も豹変するというまさかのギャグキャラで驚いた。
逆に清々しさも感じる。
ミニアフター
ソフィア…試験前のネガティブを吹き飛ばすためにソフィアとデートするミニシナリオ。魔法を一日忘れ、元気になった状態での最後の笑顔はとても素敵。Hは公園のベンチというかなり大胆。
カーレンティア…カーチャと結婚するために勉強を頑張っているアキトだが、カーチャが我慢できずに襲ってしまう…そんな話。
ノリノリでアキトを開発しようとするカーチャが見ていて恐ろしい…。
ルー…夏休みの学園で説教を食らった後、帰りで寄った公園でそのまま致すという流れ。
野外プレイでもいつもの調子ではあったが、他の人の気配を感じると流石にもじもじ恥ずかしがっていた。ルーもちゃんとそういう所あるんだな。
クラリス…ひたすらにエロいクラリスを楽しむだけ。
我慢していたとはいえ、H中でも感じまくりイキまくり潮吹きしまくり、なのに本人はエロくないとの事。…いやそれは無理あるよ…。
ペチカ…アキトとペチカの関係がまんま結婚せずダラダラ長く同棲しているカップル。
コスプレHだが、Hしてる最中でも夕飯のことを聞いたりなどHが特別なことという認識になってない。ある意味で落ち着いた関係ともいえるのかもしれない。
ミニアフターとは書いたが、内容自体は√クリア後のおまけシナリオレベルの短さで内容自体も実質H一回して終わり。時間にして1時間もかからない。
ミニというよりマイクロアフターだろこれ。
せめてもう少し長い内容にしてほしかった。
シナリオ☆2つ
前作ヒロインにもアフターがあるがそれは完全におまけでメインはミヤビアフター。
魔法使いとして壁にぶつかったミヤビと、それを支えつつ魔法使いを復帰するアキトの二人の絆は本当に硬く結ばれていることが分かる話だった。
お互いに言いたいことを言い合いまた競い合う関係は、パートナーでありながら認め合うライバルという雰囲気で、とても微笑ましい気持ちになれる。両親の呪縛を乗り越えることができたのは、お互いに通じ合ったこの二人じゃないと不可能だったであろう。
ただ残念な点として他ヒロインのミニアフターが薄すぎる所。
本当にもったいないと感じる。
キャラ☆2.5つ
ミヤビは前作から面白い感じではあったが、今回はアキトに対する執着心や愛情が特に伝わってきて魅力も倍増した。カタコトが面白い。
M気質でエロいのもポイントが高い。
ミヤビがメインなせいか他ヒロインは若干影が薄め。
ゼンダは銭ゲバキャラとしては最高なキャラ。
音楽☆2.5つ
OP「無限大BRAND NEW START!!」は独特な変化するテンポが忙しい感じがどうも苦手で好きになれなかったが、EDの「夢物語」は前作の明るい感じから一転、ゆっくりした曲調にもう二度とこの手は離さないという想いが詰まったド直球の歌詞は最高でした。
「もう一度 生まれる鼓動 目覚める度 また君に恋をする」
ミニアフターのEDの「カーテンコール」はヒロイン全員で歌う豪華仕様。
中々に素敵な曲だった。
Rシーン☆0.5つ
ミヤビは2シーン、それ以外は1シーンという少なすぎる数。
シチュ自体は青姦やらMプレイやら色々あったが、短めであっさり終わってしまう印象。
せめてそれぞれ後1シーンくらい追加してほしかったと感じるくらい物足りない。
総合77点
ミヤビゲー。元々そういう感じだったらしいし。
でもまあ内容としては悪くないかな。
もう少し他ヒロインにもスポットを当ててほしかったけど。
- 2023/07/03(月) 21:23:00|
- エロゲ感想2023年
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