いわゆる異世界転生物で、最初から好感度MAXの猫耳少女・クーニャがモンスターと戦い資材や食料を確保し生活したり、主人公とエロエロしたりとスローライフじみた生活を送る物語。
…とそこまで聞くとほのぼの系に思えるが、舞台は崩壊寸前の世界で村もBGMと相まって滅茶苦茶暗く、そこに住む村人は性欲にまるで性欲に支配されているようなヤバさをかもしだしている等とんでもなく暗い。マナを集めてストーリーを進行させていくのだが、話を進めていくと村人のヤバさが明らかとなり、特に母が危篤の手紙を貰っていても娼館に入り浸る商人や、とある冒険者がいなくなったと思ったらマップの隅で息絶えているとかは世界観に対する恐怖を感じた。聖堂の隠された手紙も文字一杯で怖い。
それ故にクーニャの明るさが今作の癒しとなっており、村とのギャップが特に際立つ。
純粋に主人公を慕っており、好きを全面に出してくる他、一人でいる時も歌いながら家事をしたり戦闘のために何故か反復横跳びをしたりと可愛らしい所が満載。
Hも主人公に気持ちよくなってもらえるよう積極的に尽くしてくれるのも良い。
表情もコロコロ変わって良い。
ただし、エンディングは決してハッピーエンドと言えないもの。
全部で3つあるが、クーニャが世界のために消滅させられるクーニャと生きていくために村人を皆殺しにし、世界の崩壊が進む中クーニャとHし続けるエンドとどちらもどうしようもないエンディング。
最後のトゥルーエンド的なエンドはラスボスを倒し、世界が解放され、クーニャと主人公が共に消えていくエンド。結局世界が終わっている感じがするが…もしかするとこの異世界そのものが空想みたいなものだったのかもしれない…。色々考えさせられる終わりだった。
ゲームとしては序盤は雑魚敵をまともに倒せない。というより攻撃が弱く、攻撃アイテムや魔法が強いため採取しまくってアイテムを作ったり魔法を覚えたりしてから敵と戦うのが良い。
レベルはなく敵を倒すと経験値の変わりとなるリビドーを獲得でき、それでステをランダムで強化する仕様であり、中々強化できない。だからこそアイテムなどを強くしているのだろう。
その分多少強くなっていく後半では雑魚敵なら普通に倒せるようになる。一方でボス2体は中々厳しい。ラスボスもきついが、HPが減ると回復をしてくるケルベロスが特にきつかった。
とにかく探索が必要になるわりに採取アイテムが20個までしか取れないためいちいち戻っては出てを繰り返さなけらばならないため中々に手間がかかった。
Hシーンは体位は大体網羅しており、エッチのレベルを上げていけば種類も増えていく。
コマンド式で様々な反応を楽しめるようになっており、色々なタイミングでクーニャの反応が変化するのも良い。
クーニャ自体も巨乳でエロく、非常に良かった。
総合77点(シナリオ☆1.5つ キャラ☆2つ 音楽☆1つ Rシーン☆2.5つ ゲーム性☆2つ)
クーニャの可愛さと世界の異質さのギャップが凄く、ほんわか異世界転生という感じではなかった。
ゲーム自体の難易度も慣れてしまえば実は易しめという事が分かる感じではあるのだが、作業感があったのが辛い。
シナリオを考えずにクーニャとの甘々エロエロ生活を楽しむことが良いかもしれない。