ゴブリンに転生した主人公がゴブリン達の王となり水の国、火の国の戦争に第三勢力として割って入って勝利し、元の世界に戻ろうとするというもの。
ヒロインはそれぞれ2人の計4人でそれぞれ各ヒロインの勢力を倒し、捕虜としたヒロインをHで攻めたて陥落させるというのがメインとなる。
一見普通の戦争物のように思えるが、国同士のぶつかり合いは最初くらいしかなく、ただただゴブリン軍がヒロイン勢力を攻めるだけなので戦争という感じがしない。
ヒロインそれぞれに性格の個性はあるものの、いわゆる日常パート的なものが少ないので魅力があまり感じられなかった。(日常パートは存在すると言えばするのだが、それを見ると高い確率でゲームオーバーになる。理由は後述)
タイトルでは「人類総苗床化作戦」という大層な名前がついているが、実際苗床になるのはプロローグの女の子にヒロイン4人+サポートしてくれるヒロイン1人くらいなもので人類全員というわけではない。
しかもゴブリン軍が戦争に勝っても主人公は「元の世界に戻りたい」という考えが軸に動いていたためか、世界征服をしないどころか、王座を奪うようなこともせず、あろうことか二国を和平、水の国に統一させ戦争を終結させるというどう考えても善側の動きをしている。
言ってしまえばタイトル詐欺である。
そもそもこの主人公、ヒロインを凌辱こそするが、それぞれ想いあっている二人を合わせてあげたり、仲を取り持ったりと鬼畜ではなかったりする。…というか凌辱も最初は乗り気じゃなかったしなあ…。
ゴブリンの見た目がただのおっさん。
BADエンドはえぐいのと同時に唐突すぎてぽかんとなる。
特に同士討ちで消滅ENDはアホか!笑った。
意味不明すぎて驚いた。
Hシーンは多く、レズHもあれば3P、触手など多数ある。
ただヒロインに挿入するのは殆ど主人公のみで他のゴブリンは乳首の愛撫などのある意味賑やかし程度のレベル。そして即孕み即産みアへ顔を晒す。表情や段々とHに堕ちていく所は良いのだが、処女なのにすでに貫通済み状態だったりして話の前後が合ってないことも多く、またテキストの使いまわしが目立つなど粗もあった。

凌辱は当然で、レズみたいなシーンも。(後に3Pに)
今作は通常のADVと違い、コマンド選択をして戦争の準備をしたり、戦ったりしていく。
選べるコマンドは「諜報」「探索」「兵力増強」「侵攻」の4つ。
「諜報」は国の内部を知る…というものだが実際はヒロイン達の日常を見るというのがメインで実際の戦闘ではほぼ必要なし。しかもHシーンすら発生しない。本当に日常パートのみである。
「探索」はそれぞれにまつわる精霊の力を会得するというもの。こちらにはHシーンがある。ちなみに失敗などない上、これがないと戦争で勝てないので速攻全精霊の力を獲得しなければならない。
「兵力増強」は捕虜のヒロインとのHシーン。複数回選ぶと陥落する。
「侵攻」は戦闘。4つの作戦から毎ターン一つ選んで戦うのだが、大ダメージを与えられる弱点を突けば簡単に攻略できるなどヌルゲー。
…と言った具合なのだが、今作はターン制限があり、攻めないと7ターンくらいでゲームオーバー、一定ターンまでにヒロインを陥落できなければゲームオーバー、負けるとゲームオーバーと割と余裕がない。よって、探索→侵攻→兵力増強という順で行くしかない。諜報は選ぶ必要なし。(だから日常パートが薄いのですよね…)
そもそも選択画面がチープ。
このようにゲーム性は皆無で決まった順にこなすだけの作業ゲー。おまけにADV要素が少ないためにかなり薄い作りのゲームになってしまっている。
Hシーンの凌辱もなんかそれっぽくないし…。(ヴェリーナだけ凌辱っぽかった)
総合68点 (シナリオ☆0.5つ キャラ☆0.5つ 音楽☆0.5つ Rシーン☆2つ ゲーム性0.5つ)
タイトル詐欺加えて内容もぺらっぺら。
普通のADVで良かったのでは?