シナリオ☆2.5つ
ヒロインを対象とした選択肢はあるものの基本は1本道で進行し、エンディングも菊理を選んだ場合のみ少し変わるくらいでラストはほぼほぼ同じ。
最初こそ濃い厨二ゲーかと思っていたが、個人的にはそこまで気にならなかった。
設定は「異能力」「平行世界」「生まれ変わり」と詰め込みまくりで戦闘演出は止め絵が多いものの熱い感じは伝わってきた。特に後半…賢久暴走から気の抜けない展開で非常に面白かった。何気ない会話の中にも色々伏線が紛れ込んでたりしてたし。赤い夜→現実→赤い夜という流れが崩れたのを知ったときは本当に驚いたし。
ここのシーン好き。
その分序盤が退屈。特にギャグパートは壊滅的でとにかくパロや下ネタが多く、雑過ぎて酷かった。ぶっちゃけギャグパートいらない。
そしてとにかく主人公・駆が死ぬ。選択肢であっさり死ぬ。基本的に「無謀や後ろ向きな行動」を選ぶと死ぬ。クイックセーブ大事絶対。
リーゼロッテとの最終戦は凄いごり押しで可能性を選ぶというご都合主義の塊みたいな感じなのが少々残念だったものの十分面白いと思える内容でした。スキップ爆速なのも評価点。…クロスビジョンが無いと話自体は短めなのねこれ。
キャラ☆2つ
ヒロインは4人
ゆか
ことあるごとに駆くん駆くんと付きまとうヤンデレタイプのキャラ。あまりにも引っ付きすぎていてうざいし、嫉妬も焼きまくるし…。
自分が死ななければいけない状況で能力であっさり諦めて駆を能力で閉じ込め、挙句最終決戦で消えるとか割とやらかしてるのも最悪。
最初こそキャラ的に可愛らしい妹分みたいな感じかなと思っていたら後半で色々やらかしていて酷いキャラだった。
完全にヤンデレ
美鈴
序盤からリーダー的存在で頼りになる先輩。世間に疎く下ネタでからかわれて照れているのもいるのも可愛らしい。
ただ予想外なことに弱く、特にすでにいないと思っていた操に対しては戦力面でも負けていたからか動揺・憔悴しきっている姿も見せていたりなど年相応の弱さを見せていた。個人的に一番好きなヒロイン。剣出す時の詠唱も好き。
雪子
最初こそウザいタイプのヒロインで正直嫌いだったが、過酷すぎる過去に加えて賢久を自らの手で殺めた時の本当に悲しい表情から評価を改めた。
メンバーの盛り上げ役でもあり、いるのといないのと随分変わってくる。戦闘面では耐久最強のお陰でかなり痛い目にあってはいるけど。
好きになってきたときにフェードアウトしたのが本当残念。
菊理
今作のある意味トゥルー√みたいな物。喋れないためスケッチブックに文字を書いて表現している。…立ち絵の種類凄く多そう。
美鈴に次ぐメンバーの纏め役でどんな状況でも冷静の対処してくれるこちらも頼りになる先輩。
神に近い能力で自己犠牲をしてでも駆や皆を守ったお姉ちゃん。姉かと思いきや他人…かと思いきややっぱり姉だったヒロイン。最後は幸せになれて本当に良かった。デミウルゴス本当良い神様。
そのほか主人公の駆は序盤こそ守られっぱなしでバッドエンドの選択肢では無謀すぎる突撃で情けない所が多かったが、終盤でようやく覚醒。…まあ遅ぎな気もするけど。…というか男前で雪子にも一直線な賢久の方がよっぽど良い。…下ネタ多いのが残念だけど。
本当ここ辛い。
栞も最初は素っ気ない感じだったが人の想いをするごとに徐々に軟化していき、最終的に仲間達と共に戦う等何故ヒロインでないのか本当勿体ない。
そして敵サイドのキャラも全てが全て悪いわけではない。リーゼロッテも変な魔術師の被害者だし、そもそもあれだけ悲惨な目に合っていれば世界に絶望してもおかしくない。
その一方で最悪のサブキャラだったのが匡。行動・発言がことごとく気持ち悪く、無駄に出しゃばってくるから邪魔すぎウザすぎと本当気分が悪くなるクソ友人キャラ。ここまでぶん殴りたくなったキャラも久しぶり。こんなクソ野郎が赤い夜に巻き込まれていなくて本当良かった。
音楽☆2つ
OPの「Lunatic Tears…」は非常にかっこよい。ムービーも相まって素晴らしい出来。盛り上がり方も最高。
挿入歌の「忘却の剣」も流れるタイミングも相まってまあまあと曲に関しては良い出来。
戦闘時のBGMも好き。
Rシーン☆0.5つ
一部メインシナリオにもあるが大体がアフターで回収。
内容が内容なだけに用途としては使えなかった。美鈴先輩とか
シーン中のキャラは可愛いんだけど。
総合82点
良いところ悪いところが明確に分かりやすかった今作。
シリアスメインな後半は面白く感じただけにもうちょい序盤を何とかしてほしかった。
色んな視点から見ることでストーリーが深くなるクロスビジョンの仕様は良かったと思う。
結構楽しめました。