シナリオ☆2.5つ
序盤はロミが1年ぶりに帰ってきてそこからまた科学特捜部のメンバーを集めて再結成する日常パートみたいなもの。…なんかミコがいるのが驚きだったけど。
相変わらずアホみたいな会話の応酬。特に相変わらず馬鹿で猛が面白い。エロゲ作るとことか。
バレーボール以降は一気にシリアス要素が増える。ここから前回の補完に加えて色々予想だにしない展開の数々。
かつて敵対していた機構と組み、かつて救ってくれたΣと対峙する…シンプルながら熱い。
というかロミが機械って…まあミコは分かってたけどロミもそうだとはなあ…。
何故ロミが1年も離れたのか、いきなり現れたミコの狙いは等と色々とあったけど最終目的はどちらも世界を救うという点だったのは良かった。そして周太の物語の集大成としてあのような結末を迎えられたのは良かったと思う。白髪になるほどの影響を受けながらもロミとミコを救うなんて本当大したものだ。…最初のタイトル画面がまさか主人公だと思わないだろこれ…。
ラストバトルの「人間のひん曲がった意思」vs「AIみたいなの純粋さの塊」みたいな戦いもその結末も、どんなに文明が進む凄い力を持った世界と戦ってもそこに意思・魂がなければ勝てないという人の強さを改めて実感させられた。
全体的に6時間はかかったであろうボリューム。
公式が4時間想定だったらしいけどそんなんじゃあ終わらんよこれは。
キャラ☆2.5つ
前回ヒロインやサブキャラはロミ以外が大体序盤でフェードアウト。そこから機構のメンバーの面々と共に戦うことになる。
サブキャラだと野上さんが人間味あって凄い好き。激昂するときも家族の事を想ってのことだし、壊れていると思いきや根っこはまともな方でした。
ミコも中々親しみやすいキャラだった。色々裏がある人物だったけど、最後まで味方サイドのキャラだとは思わなかった。途中で裏切るかと。
ただΩが若干微妙だった。なんか迫力ないんだよな。
そして今作の実質的なメインヒロインであるロミ。本当周太の事を想ってるんだなあということが強く伝わってくる。結局最期まで周太のために動いていたようなものだし。機械で消滅したときは、これヒロイン消滅エンド?かと思っていたらラストにね…そこは周太の頑張りだよなあ。
大体シリアスだけど、序盤は所々で可愛らしいところがあり、隠れて恐竜のアニメ映画を観る所は本当微笑ましい。
序盤はいつもの尊大な態度な周太だったが、ミコ消滅以降は全力で世界を救うために飛び立つ。…ミコの筋書き通りかも。
戦闘シーンもそうだが一番の見せ場はエピローグだろう。まさか死後の世界に行くとは…もうこの時点で人外確定です。最後まで世界はどうでもいいけどロミを守るというのを貫いたのも良い。…本当この二人お似合いだな。
子供の頃のような笑顔なのが本当にたまらなくなる。まるであの頃にもどったかのように。
音楽☆1.5つ
新曲が挿入歌として流れていたけど、シーンからなんとなく合わない感じがする。
またEXTRA等で音楽の項目がないのが不親切。
Rシーン☆1つ
シーンは3シーン。ただそのうち二つはロミの姿をしたミコにΣ。どちらも周太が望んだ形とは異なっているのでちょっと嫌な感じかな。そのためロミとのHは実質1シーンのみ。
Hシーンも短めであっさり終わる印象。Σとのシーンに至ってはそれどころじゃない状況なためにあまりムラっとはこなかった。
総合88点
この内容を無料でプレイできるというのは驚き。
前作の内容は完全に覚えているわけではないので細かい所を指摘することはできなかったが、楽しめる内容だった。
アイこめの完結編としては十分すぎる出来と言えるだろう。