二乃
「兄さん呼び」「裏モード」「料理下手」とD.C.シリーズのある意味伝統的な設定盛りだくさん。
それに加えて二乃の場合、それに加えて小悪魔要素もあり、義兄・一登の事を性的なこと含めてからかう。そのせいか割とボディタッチも多めな感じ。
しかし予想外の事になると慌てたり、逆に一登が積極的にアタックしてくると途端に弱体化する。典型的な打たれ弱い性格。……三美との約束を見たときに一人で抱え込んだし…。
妹→恋人になりかけたけど妹→恋人に近い妹→妹だけど恋人→理想の妹→妹だけど恋人ととにかく状況がコロコロ変わる。そのたびに行動や態度が変化する二乃の可愛さもこの√の特徴。
祈ることで願いが叶うみたいな魔法を持っているが、意図しない発動もしてしまうために危うく一登も家族の事を忘れてしまうところだった。魔法にかき回されてしまったことから特に悪いとは思えない。むしろ三美の約束を曲解はしているもののしっかり守ろうと妹として努力していたのは評価できる。…その約束を最近まで忘れていたのはちょっとうーんだけど。
今作のエロ担当。そもそも全年齢版の時から割とエロいシーンが多かった。裸Yシャツとか水着ポロリとか。
そしてエロシーンも中々なエロさ。というか二乃自体が積極的で割とエロい。…イキ顔とか中々にそそるし…。
この姿は中々…。
…音夢のシーンは結局どういう意味だったのだろうか…。
いや音夢を我が義妹として、嫁としている俺としては最高に嬉しいんだけど…最高に嬉しいんだけど…!
諳子
一登と二乃の姉的存在。
家事万能で二人の事をとても優しく接してくれる包み込むような性格でまさに「The お姉ちゃん」って感じ。
というか甘やかせまくりの姉…どっかで見たような…?
その正体は長く生きている兎。神様からの呪いで人間になってしまうようになりさらに不死化。しかもその呪いも過去に全てを背負ってしまったからという過酷すぎる人生…人生?を送っている。
一登を好きになったことで呪いが解ける…これは過去作のオマージュ的な感じだろう。
√後半からは常時うさ耳で可愛らしいのだが、そうなったきっかけを聞くともうね…死に続けるってなんだよ…そしてそんな状況でも一登達の前では普段通りの姉のような振る舞いをする…なんて強い娘なのだろうか…。
エンディングは2つあり、1つは諳子がそのまま消えてしまうが、最期のビデオレターをきっかけに一登が前を向いて生き続けようと決意するある意味ビターエンド。
もう一つは魔法使いとして成長していたためか無事だった√。しかし、呪いに関しては解決しておらず、ここからどうやって呪いを解決するか…というまさにここからという感じで終わるのがもどかしい感じがする。
その一方でエロさは中々な物。特に騎乗位。
添い寝のシーンとかHシーンでもないのに中々に性的だった。
これでエロい感じがするのは反則ですよ。
ひより
恋愛請負人。杉並とある意味で対をなす存在。ただ学園を引っ掻き回すというより、人のためにやっている感じではある。
ファンには申し訳ないが、正直あまり好きになれないヒロイン。過去にいじめられたということもあるかもしれないが、心配している未羽の話を聞こうともせずに突っ走る上に、いざ能力が消えた瞬間に落ち込む自業自得としか思えない行動ばかりだから。未羽に対しても友人という割に下に見ており、信頼していない場面もある。個人的にそう感じた。(ボクには美羽くらいがちょうどいいという発言などから)
また未羽や一登の話も聞かず勝手に恋愛請負人として行動している所もまた空回りしてる感も…。
一登がひよりの恋愛フラグの話を聞きエンディングで、ちょうどここから二人の恋人としての始まりというのに終わりというのが消化不良感がある。また恋愛フラグが消えても一登と恋ができたというのがまだ能力をもらう前だったという理由も良くわからない。結局一登とのフラグは対象外扱いだったのか?それなら何故未羽√ではフラグ数1になっていたのか?…うーむ…。
詩名
最初はツンツン系クールで他の人を寄せ付けないレベルのとげとげしさ。しかし、一登の事やピアノのことを知るや否やデレデレになる。
とにかく前半後半で大きく変わるヒロイン。前半の毒舌ばかりな感じからここまで行くかと…。デレすぎて最早アホ状態。慌てると途端にキャラ崩壊するのも可愛らしい。
一方でシナリオはとんでもなく中途半端。魔法で異世界に戻り感動のお別れになるのかと思いきや失敗してワッハッハ…いやいやあれだけ色々やっておいてこれはないだろ…。残りの2週間のデートもダイジェスト風な感じだったのも残念な所。
ただヒロインとしては本当に可愛い。Hも中々に貪欲だし。いやらしいしい先輩語呂よくて好き。
これ考えたの天才。
未羽
風紀委員で自分を顧みないひよりを止めるためにいつも追いかけているが、普段の未羽はおっとり系で癒しを与えてくれるような人物。
男性恐怖症という所があるらしいけど、普段はそこまで感じられなかった気もする…。
恋愛関係になるのも終盤。ひよりが完全に吹っ切れるまで仮恋人みたいな感じ…だったけどまああれを見て付き合ってないって感じには見えないんだよなあ…。
ちなみに巨乳。だからパイズリもしっかり搭載している。
ちよ子
明るく元気な後輩。マイチューバー(配信者)をやっているだけにどこでもスマホ片手にハイテンション。その姿はどこぞやのわんこのよう。
またボディタッチも多い…その割にはスカートが風でめくられたら物凄く照れる。
話のメインもマイチューバー。KotoRIの影響を受けて様々なやり方を模索していくが、結局今までと殆ど同じな色々なことに挑戦していくような感じに戻った。後、詩名との友情も結構目立ってた気もする。告白シーンは青春っぽい感じがして好き。
ちなみに陥没乳首。しかしシーン中では触れられない。なぜだ。
有里咲
今作のある意味裏ヒロイン的存在。正体はサクラの国の有里栖…みたいな存在。
性格は殆ど有里栖と同じ感じだが、魔法使いの使命を背負ってる分こちらの方がお堅い感じがする。最も、D.C.の魔法を使った後の再開時以降はかなり和らいだが。
てっきり有里栖との三角関係になるのかと思いきやそんなことはなかったぜ!でも反省してたとはいえいきなり有里栖をサクラの国に行かせるのはどうかと思うよ…。
最終的に全て忘れるはずだったが一登の用意した保険で何とかなりましたというラスト。…いやまあ分かってはいたけどあっさりしすぎない?
有里栖
ある意味不遇なヒロイン。なんせ有里咲に出番が取られていたから。まあ見た目は全然変わらないんだけどね。
こちらの方が明るく、少し子供っぽいイメージがある。割と人懐っこいし。
有里咲と並ぶと髪の色以外全く同じ。遥そら劇場。
こちらは人口精霊を使うことにより恋愛を発展させ、ミズとサクラの両国のバランスとっていこうという話。そして久々の美春登場。正直、無印よりPHの声優の方があってる感じがするな。
こちらは有里咲と再会の約束をして有里咲がカガミの国へ帰る終わり。やはり終わりが弱い。なんかここで終わり?っていうタイミングでED流れたし。
…有里咲と有里栖でHシーン倍になっててちょっとお得な感じ。
シナリオ☆1つ
話の全体的の構成が致命的につまらなすぎる。
酷いと、会話→1日経つ→会話→1日経つ……とヒロインと発展せずただただ日にちが過ぎるのみ。中盤辺りは特につまらなかった。何よりヒロインと関係ない話題もあるのもキツイ。もっとヒロインとの会話を入れろと。
そして今作のみで解決できない√もある。主な物としては諳子と詩名。特に今回で追加されたシナリオのせいでさらに中途半端感が増している。…最も続編がすでに出ているため、それに合わせての追加シナリオかもしれないが…それでも今作から始めたユーザーは中途半端と思えてしまうかもしれない。
このタイミングでエンディングかい!?というのもしばしばあってシナリオ面は正直微妙。
キャラ☆2.5つ
ヒロイン勢はどれも可愛い。個人的には二乃。あの妹はたまらん。
別ヒロイン√でも全体的にまんべんなくヒロイン達は出ている印象。美羽とちよ子の出番は…ちょっと少ないかな…。
R18版になって声優は一新したが、違和感は殆ど感じられなかった。ただ個人的にじいちゃんは杉田派。
D.C.特有のサブキャラ達も癖があって良い。
音楽☆2.5つ
「恋するMODE」「サクラ日和」が特に良い。
特に「サクラ日和」のグランドED感が半端ない。サビの歌詞も曲調も良くお気に入り。
作中BGMも「D.C.」で懐かしいフレーズが流れてきて少し感動した。
Rシーン☆1.5つ
今作におけるPH(+エッチ…と勝手に解釈)の部分。全年齢との大きな違い。
クオリティは過去のCIRCUS作品と比べると最高クラスで、CG&テキストもぶっちぎり。そそるシーンが凄く多かった。
……しかし、それでも非常に悪い。何故か。
今作のHシーンは各キャラ2シーン(有里栖&有里咲は2シーンずつなので実質4シーンみたいなもの)で、少ないもののエロゲには割とある感じ。
しかし、1シーン目で使用したCGを丸々そのまま2シーン目に持っていくのはどう考えてもおかしいと思う。
その結果、
1シーン目 HCG1→HCG2
2シーン目 HCG1→HCG2→HCG3
と明らかに手抜き感が出てきてしまっている。Hシーンはやはり見るということも重要な要素。それなのにこれは流石にいただけないだろう。
Hシーンのタイミングも問題で、個別√が終わった後に+αな感じでHシーンシナリオが入るのが個人的に微妙だった。
特に有里咲√のHシーンはどう考えても別れる寸前の最後の夜に行った方が良かったと思う。
今作は全年齢からのR18移植ということもあって無理に入れた結果だということかもしれないが、それなら使いまわしはせずに2シーン目はCG1枚にすれば良かったのではないだろうか。不満は出るかもしれないが、それでも最悪とまではいかないだろう。これで良くゴーサイン出せたなと思う。
反対に、そこさえ直せれば評価自体は中々になるかもしれない。
クオリティ自体は本当に良いので次回に期待…ということだろう。
総合69点
全年齢版のD.C.4からの評価は多分殆ど変わってない。
中盤のつまらなささえなければ…とも思う。
1日を雑を扱っているのでもっと大切にしてほしい。