1st SEASON
銀杏
最初は自分の事を醜いだのブスだのただただネガティブ思考なだけかと思っていた。しかし、二千年前の出来事がきっかけとなるとああそりゃあそういう考えになるわと理解した。あの神共消してしまいたい。
神ではるがあまりにも引きこもっていたせいか、現代への感想がまんまタイムスリップしてきた人。感情が強くなると「~だもん」「~なの」と突然子供っぽくなり、正直咲耶の方が姉っぽいと思っていたが、咲耶を見守る姿や最期の覚悟は姉らしい威厳を持っていた。
特撮を見て影響を受けたり、サンタを信じたりと純粋すぎる性格。そんな性格なせいか愛情も非常に強く、愛する者のために一生懸命尽くす。春人愛されてるなあ…。
エンディングは二つ。
まさかのロリ銀杏さん登場!転生には(一応は)成功したっぽいけど、色々不穏な感じの終わり。
こうなるとは思わんわ。
そしてもう一つはTRUEに繋がるエンド。最後の最後で死神との契約により転生できないという衝撃の事実。
転生を行わないため、銀杏も命も残りわずかだからこの時点ではグッドエンドとは言えないけども…どのような展開になっていくのか…。(2ndに続く)
うらら
最初の印象は最悪。春人の事が好きなのに、ただただ「好きと気づけ!」みたいな感じで態度が横暴で、煮え切れない春人も悪いとはいえ独占力が高すぎるせいで銀杏に対しての当たりの強さも見ていて嫌になるようなレベルだった。
そして付き合い始めてからは余裕ができたのか銀杏と仲直りに…いや本当銀杏さんに感謝しろよ?恋に負けてもうららの事を見ていてくれてるのだから。
当初は勝ち負けにこだわったせいか「好き」と言えずじまいでデートでの空回りが多かったが、「好き」と言えるようになってからは他の人にすら惚気まくるほどになっていた。恋は盲目とはまさにうららの事を言うのだろう。
ただ小さいころに春人から貰った埴輪をずっと持っている辺り本当に好きだったという気持ちが伝わってくる。
この顔は好き。
そして咲耶に関しても色々下がったうらら√。流石に銀杏のためとはいえ明らかに危険なことを起こしすぎる…ケトル空炊きはあかんだろう…。
3rd SEASON
1stとは打って変わって別の世界軸。おそらく八尺瓊勾玉によるやり直しが影響。雪山で助けたのが銀杏ではなく咲耶になっている√。
咲耶
銀杏の妹から春人の義妹へ。しかし若干Sで腹黒なのは変わらず。
今回は生い立ちから人間関係の大半が変わっているせいか神託を受けられる常人まがいなレベルではあるが、ちゃんと人間。この世界の記憶もしっかりある。ただその過去のせいか性格はかなりきつく人間嫌いな所もある。告白してきた先輩に対し、繕うことをせずに言葉で一刀両断するスタイルは中々良かったけど、普通の時でも結構グサグサ言うのは流石にどうかと…。まあその分いじめに対してもかなりの耐性を持っていたんだけども…。
水葉とは春人を巡って喧嘩しまくる。これに関しては1stでの銀杏とうららの関係みたいなもの。最初こそ信頼感など一切なく適当に流しているばかりだったが、咲耶へのいじめや水葉の事情などお互いの事を知ったり、問題を解決するにつれて徐々に親友みたいな関係になっていった。互いにライバル意識を燃やしながらも友人としても接する関係が見ていてとても良いなあと感じた。
ちなみにうららは面倒見の良いおかんみたいになっていた。
平行世界とつながり危うく咲耶の意識が消滅するような感じになっていたが、春人の身体を張った行動により何とか回避。
…もしかしてここから銀杏TRUEに繋がったりする?
水葉
てっきり業魔に操られているのかと思いきや、実際はただの厨二病だった痛い娘。
しかし根は素直なうえに今作のヒロインの中でもTOPクラスに優しい娘。咲耶に対する反応もライバル意識が強いだけで最初から歩み寄ろうと努力していた感じがするし。
春人のことをししょーと慕うその姿はまるで子供が大人に師匠と呼ぶような可愛らしさがある。そして祖母もかなり変ってるお方。…米寿病ってなんだよ…。
そんな水葉だが、自分で自立できるよう料理や家事等を教えてもらったり、業魔に憑りつかれ祖母に不幸が及びそうになったことをきっかけに他人に頼ることを覚えたりするなどの成長が見られた。
もしかしたらこの3rd SEASON自体が水葉の成長がメインって感じなのだろう。
業魔もかなり恐ろしい存在かと思いきや実際は可哀そうな被害者でもあった。…今作不幸なサブキャラ多すぎない?
今作のヒロインの中でも特に好きなキャラ。
この二人の関係は好き。
2nd SEASON(銀杏√その2)
1stの続きであり一本道のトゥルー√。
なんで2nd飛ばして3rdにいったのか疑問だったけどクリアしてようやく納得がいった。これやり直した結果ってことだったのか…全て繋がっていたんだなあ。3rdでの謎も大体ここで回収することになる。氏神様とか。
1stの続きだからか銀杏はすでに危うい状態。それでも主様主様と慕う銀杏が凄く可愛らしかった。それと同時に徐々に人から忘れ去られていっても人前で涙を見せない健気な姿が見てられない…本当この方は神様だわ。
一番驚いたのは咲耶の夢かと思いきや此花の夢だったということ。これはミスリードを狙ったなライター。まんまと引っ掛かった。ニニギの神も自分の気持ちよりも国を優先しただけで実際は此花の事が好きだったということもしれて良かった。…いやこいつこのままだとどう考えても悪役になっちまうだろうからなあ。
ただ、
・1st→2nd→(過去に戻る)→(別の春人が登場し、元の日常へ)
・ →(春人が過去に戻って改変)→ 3rd → TRUE
と二つの軸(作中で言うとレール)が存在してるけど、これどう考えても元にいたレール損してる気がするんだけど気のせい?
まあ過去改変物ってこういうところあるからしかたないんだけど、そこは多少でも救いが欲しかったかな。
銀杏だけでなくみんなの運命を救うための選択だから、そこがないがしろになるのは仕方ないんだけど。
こう全体として見ると、2ndと3rd関連の話の繋がりは非常によくできていたけど、1stがそのためのプロローグみたいになってしまった点が残念。…一応重要な伏線も所々にはあるけど。
シナリオ☆2つ
話のつなげ方や伏線の使い方が上手い。
あえて過去と未来を逆にすることで「これはこういうことだったのか」という衝撃も与えることができる。
3rdと2ndは面白かった。決まった運命があるんだったら過去ごと変えてしまえばいいという強引なスタイルは好き。
その一方で選択肢がやたらと多く、デートシーンも短めなのが気になった。
キャラ☆2つ
黒髪言うて黒っぽくないヒロインもいるのが気になったけど、まあ一癖二癖あるヒロインばかり。
2nd以外は三角関係になっており、春人を巡って争うことが多いため、ヒロインの腹黒い所が良く出ていたりもする。
一番は銀杏。素直な感じが本当好き。またうららは2ndと3rdで見直した感。
咲耶は最後に此花の幸せを願っての行動は評価できるけど、それまでの行動が少々難ありなのが…(特にうらら√)
主人公の春人は最初なんでも言うことを聞く上に空気が読めないとかで気持ち悪かったけど、後半で絶対に諦めたりしない主人公になっていた。
音楽☆2つ
OPの「黒曜のみくしげ」は中々良い感じ。サビの部分のテンポが良く、癖になりそうな曲…ムービーはちょっと低予算みたいな感じがしたけど。
EDの「永遠の星座へ」は聞く機会があまりなくて残念だった。良いとは思うけど。
Rシーン☆1つ
黒髪というタイトルは伊達じゃない。
髪コキは当然ながら、髪で愛撫もある。裸よりも黒髪の方が目立っているほど。
シーン数自体も中々多く、シチュも豊富だったが、前戯だけで終わるシーンもあったりするなど物足りなさもある。
こういうのばっか。
総合75点
ぶっ飛んだタイトルの割に大真面目な物語。
…後半黒髪関係なくなってた感じがするんだけど気のせい?
個人的にはまあまあって感じですね。