琴羽
頼まれたら断れない系女子で自分がどんな大変な状況でも人のために動こうとする。そして何事も一歩引いて遠慮しているようなネガティブな性格を持っている。そして一途。とんでもなく一途。子供のころに助けてくれた主人公・志音のことをずっと好きでい続けてる程一途。それなのに約束を忘れてるとか志音お前…。
まあ子供のころの話だから仕方ないと言えば仕方ない。
そんな琴羽が自ら前向きになり、自分だけでなく周囲を頼れるようになっていけるかがポイント。
今まで散々自らを卑下してきた琴羽が、志音の助けもあって周りに助けを求めた所は、琴羽が過去の弱気な自分との「卒業」をしたかのように思えた。そしてそれを助けてくれるクラスメート。やっぱ善い事をしたら返ってくるんだね。
そして周人、良い奴すぎる。
ちなみにエロい。イカされすぎて意識あやふや状態の琴羽エロい。裸エプロンエロい。
それだけに1シーン目と5シーン目のCGの使いまわしが残念だった。
破壊力抜群
個人的に今作で一番好きなヒロイン。
いなば
てっきり厳しすぎる両親とのあれこれがメインになるかと思いきや、どうやらそこは問題ではなかったようで。
まあ両親の事は特に悪いとも思ってなかったっぽいしね。
とにかく明るい。ハイテンション。厳しい両親のおかげで勉強も得意な優等生。そして志音の後輩のはずがやたらと馴れ馴れしく話かけてくる。
ただし学校では猫かぶってるらしく、明るいところは変わらないが、「能ある鷹は爪を隠す」というべきか有能な所を見せていない。だが志音だけがいなばの素の性格を知っている。なんと健気な。
上目遣いは反則
付き合い始めてからのいなばは途中倒れるんじゃないかと思うほど卒業式の準備にテストに一生懸命。途中のトラブルもいなばの機転で対応してたし、普段は軽口叩くわりに志音の事をしっかり考えているのがもどかしい。
花言葉のしおりを通して自分の想いを伝えようとする乙女チックな所も。…ただ流石に気づけよ志音。
夢
保健室登校の超ネガティブ女子。こうなってしまったきっかけも無理にクラスメートに合わせようとしてたから。そのせいかかなり精神面が脆いうえ何事もマイナスにとらえる。琴羽もそういうところがあったがそれ以上。
しかし気に入った人にはとにかく甘える。最初の警戒心は強いが故にその甘え方も半端ない。まさに猫のよう。
特に意識し始めてからの志音に対する行動は最早ストーカーレベル。とにかくずっとくっついていたい離れたくないという想いが強く、バイト先に毎日顔を出すくらい。
写真を通して、少しずつ周りと打ち解けていき、自分の素を出しても問題なく過ごせるようになっていった。そして最後に皆で卒業式…。
何事も引っ込み思案で弱気な夢がこの数か月で成長した証ともいえる。一番の成長物語と言えるだろう。
コロコロ変わる表情も、あの甘えた声も悶えるほど素晴らしい。
指でハート作って好きをアピールしている立ち絵はすごく可愛らしく思える。
デレッデレ
衣良
はたから見ると感情の起伏があまりなく、何を考えているかわからないような教師。しかし中身は生徒思いで表情に出ないだけの不器用な努力家。
家族全員が教師とかプレッシャー半端なさそう…。というか母親がお見合いさせようとして辺りもしかして教師辞めさせようとしてたんじゃ…。
口調が常時丁寧で、割といじられ体質(主に群青に)サンタコスとかなんであの場限りなのとショックを受けた。
最初こそ生徒との溝が深く、教師批判されかけたが、志音含む周りの助けもあってようやく教師として重要な物を得た気がする。卒業式後の最後のホームルームの言葉こそ、衣良の教師として生徒から学んだ物だと思う。
何故、ここでしか使われなかったのか…。
卒業後はひたすらイチャラブ。
家でも学校でもくっつきっぱなしの甘々な関係。家での眼鏡姿も表情も相まって非常に良い。本来真面目な性格なために努力して喜ばせてあげようと健気な所も。
…最初のHシーンが公開オナニーって…先生爛れ過ぎでは?
中の人の優しい声色のおかげもありとても清楚な雰囲気で可愛らしかった。
大人の女性という雰囲気も凄いし。
ちなみにこちらも教師と生徒の恋愛という背徳感は一切なかった。まあ下手に出して無駄シリアスになるよりかマシか。
シナリオ☆1.5つ
パッケ裏は重そうな雰囲気を見せているが中身はいつものCUBE。
テーマは卒業。だが正確には「卒業」というより「卒業までの思い出作り」みたいな感じに思えた。卒業式の描写も短いし。七√に至ってはあまり卒業を深くテーマにしてないし、琴羽√も卒業という意味合いが少し違うように思えたし。
ただ夢√はそこらへんしっかりしていたと思う。
個別√はそこまで長くはない。下手なシリアスもないし、中盤はイチャラブばかり。しかしそれゆえに退屈な描写も多かった。特別面白い√もなかったし。
そして共通終盤でフラグを立てていた群青√はなぜないのか。せめておまけシナリオみたいな感じでほしかった。
本当勿体ない。
キャラ☆2.5つ
好きなヒロインは琴羽。シンプルに可愛い。いつも一歩引き気味な所もまた良い。
他にも群青はどのヒロイン√でも活躍してるサブ扱いは勿体ないと思えるキャラ。毎回良いところを持っていくからなあ…。志音の師匠的立場でもあるし。
友人の周人は腹黒腹黒言われているけどかなり良いやつ。親友のためにあれだけ動けるのはすごいことだと思う。…性格悪いアピールは照れ隠しなのでは?
ついでに一つ思ったことがヒロイン単独CGは少なめな所。結構志音と一緒なCGも多かったんだよな。
音楽☆3つ
OPの「Ordinary day」直訳すると「普通の日」という意味らしいが、歌は全然普通じゃない。開幕イントロ無しのDucaの歌声は心を鷲掴みされたインパクトがあった。サビの部分もサビ前のAメロも非常に良い感じ。
EDは「青い春は君と。」はイントロの静かな感じや、サビ前の盛り上がりそうな曲調かなり好み。歌詞も何気ない日常にある青春って感じが全面的に出されていて凄くよかった。聞けば聞くほど味が出る感じ。
「そう、青い春は君だ」
正直どちらも甲乙つけがたいが、OPの方が良いかな。
と思ってたけど、フルで聞くとEDの方が良い感じもする。
やっぱどっちも一番でいいや。
Rシーン☆1.5つ
「服を脱いだ」っていうテキストの後にまた「服を脱いだ」という謎テキストや、ヒロイン側は裸に近いのに主人公側は一切脱いでいない(しかも外)等違和感ある描写が多い。
シーン数自体は4~5と多めだが、CG自体の数はほぼ同じ。…使いまわしすらあるし…。
シチュやヒロインの隠語等はそれなりに良いだけに残念。
総合75点
シナリオ自体は可もなく不可もなく。
安定してるっちゃあしてるそんな感じ。
ただヒロインは可愛いし曲も良い。それは認める。