源平合戦編
世志常・楼子・紫都香の3人がタイムスリップし、それぞれ源義経・廊御方・静御前となって歴史の波にのまれながら元の世界に帰還するというストーリー。
話自体は義経の一生をなぞった話で武士が女性になってる意外はほぼほぼ史実と同じ。
しかしそれでもとにかく熱く面白い。
合戦、思わぬ助太刀等見どころの多いところも多く、展開が読めても十分楽しめるようになっている。郎党たちの主従を超えた本物の絆に思わず泣きかけたシーンも多い。
最終的に世志常は死、紫都香も記憶を失い、楼子だけ戻るというBADEND。まあ歴史に沿っているから仕方ないと言えば仕方ないのだが、せめてもう少し……。
と思いきや義経の最期がなんか違う?そしてまさかの死に戻り。
ここからが本番なのか!
この√の実質ヒロイン。
北行伝説編
義経生存説をなぞらえた物語。実質楼子√。
合戦自体は少ないために熱い展開はなかったものの、かつて敵として戦った教経を筆頭に平、義経、奥州の3つが共同戦線張った所はすごいテンションが上がる。
そして平家に関しても明確な敵というイメージが持てなかった。何より帝が凄い可愛らしい。年齢相応で。
教経も仲間になると割と面白い。楼子好きだったのか…。
まさかの一目惚れ
伝説に沿った話なためか色々特殊な話も多かった。だから先が読めなかったのだが…まさか最後の最後、ここで鬼一とは……。
突然の最期すぎて驚いたが、これは次がどうなるのか…。もう先が気になって気になってしょうがない。
偽経編
歴史から解き放たれた完全にパラレル展開。
かつて敵対していた者が手を取り合うどころか、かつて死んだ者が蘇るなど最早通常ではありえない展開。
だがそれが良い!全員が一体となり、何度敗戦しても鬼一……もよい興世王に挑み続けるその姿こそ武士。最終決戦はもう最高に熱い展開だった。
そして伏線の張り方もまた見事。序盤の些細な会話もそうだし、現代と平安がリンクして生まれた伏線も多い。水の所は完全に忘れてた。
義久は怪しいと思ってはいたがまさかこんなおいしいキャラだとは…というかてっきり敵かと思った。すいぶんさん好きになった。
ラストも本来ありえないようなハッピーエンドなんだけど、ここまでやりたい放題したんだから全然あり。
本当に面白かった。
シナリオ☆3つ
伏線、熱い展開等どれをとっても最高峰。
前作「同様エロゲで学ぶ歴史」という側面もあったが、今作はそこからさらにオリジナルを付与させることで予想外の展開にさせたことは大いに評価したい。
教科書かな?
特に最後の儀経編は俺が好きな所をふんだんに使ってくれた最高のシナリオ。
また変なギャグもちょくちょく挟み、シリアスとのバランスも絶妙に取れているのもGOOD。
キャラ☆3つ
最高の忠誠、武士道を持つ者ばかり。
特に義経四天王は誰も一切裏切らない(敵に復活されて操られた継信は仕方ない)等もう最高の同志で仲間。
弁慶好き。
ヒロインは二人。お互い性格が正反対で可愛い。
紫都香は照れると暴力的になるが、それが照れ隠しという感じが見える他、どんな状況でも打ち勝つ強い精神力を持っている。
楼子は得意の知識で皆をサポートしつつ、誰よりも兄を想う義妹。静かに怒る姿は割と怖い。
主人公・世志常は最初こそ頼りない所を多く見せたが、ループするごとに成長し、自ら作戦を立てることもできるようになっていった。これぞまさに「義経」。最後のとどめはかっこいい。
他の登場人物も魅力ありまくりで説明しきれない。クソな奴は最後までクソだったし。行家とか。
教経とか国衡とか特に良い。
そして登場自体はわずかだが、圧倒的すぎる実力でとんでもない存在感を出した為朝の師匠感が半端ない。
今作のチート。るろ剣の比古清十郎みたいなお方。
音楽☆2.5つ
OPや挿入歌で使われている「千の火花」はアレンジ含めて非常に好きな曲。
流れるタイミングも最高に熱くて、もう…最高でした(語彙力低下)
思わず涙するほど。
Rシーン☆1つ
シーン数自体は紫都香・楼子ともに2シーンずつ。3Pが1シーンと少なめ。
シチュ自体はかなり好きなのだが、世志常の色がね…ちょっと…まあそこは仕方ないんだけど。
もう少し数を増やしてほしかったかな。まあなんかサブキャラのシーンもわずかにあったりしたんだけど。
総合94点
個人的今年覇権。
インレを信じてよかった。こんなエロゲをやれて本当に嬉しい。
本当に面白かったです。