以下感想
ネタバレあり注意
シルキーズプラス WASABIより発売された1作。
このメーカーのゲームは「なないろリンカネーション」「きまぐれテンプテーション」をプレイ済み。
中々に怖いらしいけど果たして…。
ベルベット
ポーカーフェイスで殆ど無口な超クールヒロイン。
しかし褒められたりすると照れることもあったり、天然な所があったりと割と可愛い反応もある。特に主従関係になった後は特に。
そして朱子との直接対決のあるシナリオであり、朱子が社を呪うきっかけが分かる√。
中途半端な吸血鬼で死にたがりのベルベットに対して、ベルベットを生かそうとする社の熱い思いはかなり好き。自分で持つもの全てを使って朱子と戦っている姿は中盤でウジウジしていた人間と同じに見えないくらいだった。ベルベットも朱子に社を渡さないという気持ちも可愛らしくも思うし、完全に覚醒したベルベットも凄い格好良かった。ロン毛バージョン格好良すぎ。
事件の後は今まで失っていたものを取り戻すかのように人として成長していっていると思う。ラストの遊園地の笑顔のCGは思わず「…おお」と唸ってしまった。
そして影のMVP花子さん。
この娘味方だと本当良い娘。途中で呪い殺すのかと思いきや最後まで社の見方で居続けたし…。別れが本当に辛かった。
佳奈
今作においてベルベット√に次いで最も核心に迫る√。死んだ4人の人柄もこの√で大体明らかになる。正直かなり胸糞悪い。
佳奈は見た目は今作で最も良い。そして中身は割と残念美人。ななリンで登場した加賀見家の愉快な仲間達に囲まれたせいか言動が若干おっさんみたいな所も。ノリが良いから見ていて不快さは一切ない。むしろ好印象。下ネタにも耐性あったり、憧れの美里に会えた時の反応が面白かったし、何よりエロい。
ただ話の内容は正直GOODエンドとはいえない。結局望も朱子も成仏できなかったし、そもそもあのいじめ3人組がなんで普通に解放されたのかが本当に納得いかない。社も佳奈も色々な物を背負っちまったし…。
まあでも望との賭けに負けないように力合わせて行こうという終わりだからまだ良いか…。
…BADエンド本当勘弁して…あの佳奈の1枚絵マジで怖いから本当…。
後、真から琴莉の話が出るたびに少し悲しくなる…。
コトリン…。
葉子
今作屈指の鬱√。というより葉子の狙いが完全に裏目った結果とも言える。
葉子の狙いは自体は社を守る守護者のような霊を付けるという狙いだったらしいが、それらが悉く外れ、美里が死、朱子を取り込み社が化け物化という展開に。
最終的に朱子の願いが叶ってしまった。
葉子はかなり気まぐれで適当な所はあるが約束は必ず守る義理堅い所がある。永い時を生きてる妖怪だからかクソ強いし、目つき怖いし。
ただ今回の失敗はガチで反省してるっぽい…化け物になった社に対して隅から隅までサポートしてたし。
他の√では花子さん等しっかり守ってくれる霊がいたから葉子の狙いは上手くいけば成功するはずだったんだよな…。中盤辺りで力を求めてひたすらに霊を取り込んだ社の責任ともいえるのかも。
しかし美里が死んで、最後は化け物となった社が町を離れるって…これ滅茶苦茶キツイわ…。力を求めすぎた結果がこれか…。いやー辛い。
美里
社の事を守り続けたお姉ちゃん。その愛情は本当に半端ない。
自らが死にかけるようなことになっても社を守り続けたその強い想いはおそらく全ヒロイン中TOP。葉子√では死んでしまっただけにこの幸せな結末は本当に救われた気がする。
シナリオ自体は中盤までは呪い等本編に沿った形だったが、後半からはただのイチャラブに。というか美里の妄想ノート、あれただの恥ずかしい物かと思いきやちゃんと意味があったのね…。
小説家だからかHも楽しみつつ、精液の味を調べるとか中々にシュールなことをやってたり。…ズボン履かせてあげようよ…。
ある意味で今作の清涼剤と言える√。
朱子関連は葉子が何とかしてしまったためにその点は少々弱め。
るり&るか
この土地を守る地主神様。見た目は完全に幼 女の双子。
独特な空気にのんびりした口調等他のキャラとかなり浮いてて逆に可愛らしい。
二人でぼそぼそ相談したり、交互に喋ったり、礼儀正しい。そして社の事を守るといったらいつまでも守ってくれるのが本当にいじらしい。
神に生贄にされ地主神になったあげく、現代では人からも忘れ去られて消えかけているというとても辛い現状。でもあれだけの過去を持っていながら人を一切恨まないのは本当に立派。
そして社が起こした行動によってるりとるかがようやく人の生活を近くで送れるようになった。それも本当に嬉しいことだ。
そして社の最期で流したるりとるかの涙で俺ももらい泣きしました。
TRUE
朱子、望の受けた苦痛……そりゃあ恨むに決まってる。
この√で5人の死んだ被害者がどれだけの事をやってきたのかを追体験していく話。
流石にこんなゴミで屑どもにあれだけのことをされりゃあね…怨霊になるよ。
朱子は悪意さえなければ本当に良い娘だったんだろう。自分勝手すぎる屑二人のせいで人生が台無しになったんだし…。
そして望も、社を閉じ込めて永遠に「デート」させようとしてたけど、いじめられて一番ムカついたことが「母親の弁当を台無しにしたこと」なんてこと聞いたらもう嫌いにはなれないわ。本来優しい娘だったんだな。
そして屑は死んでも治らない。こいつら本当に悪意しかないんだな…。
社自身も自分ができる精一杯で二人を救おうとしており本当に良い奴と感じた。
明日何が起こるか分からない、だから今を全力で生きよう…この言葉は本当に好き。
後悔しかない人生かもしれないが、最期に朱子と望が親友になれてよかった。
シナリオ☆2.5つ
ななリンと比べるとホラー要素が増え、また、前作のボリューム不足に関しても解消している。特に恐怖演出はかなり怖い。佳奈BADは衝撃的すぎた。
内容に関しても話を進めれば進めるほど様々な側面が増えてきて凄く先の気になる展開だった。
特にベルベット、佳奈√は面白かった。そしてるり&るか√は凄い好きなラストだった。
恐怖演出のレベルが高い。
キャラ☆2.5つ
相変わらず特徴的過ぎる登場人物。
社、修司、佳奈のトリオも見ていて楽しかった。特に修司との友人関係が本当理想的すぎる関係。
マダムエビフライとか花子さんとか幽霊も個性ありまくり。特にベルベット√の花子さんが素直な子供すぎて可愛すぎる。
悪霊であった望や朱子も最後好きになった。というかただの被害者だし…。
一方で飛び降りた被害者はガチの屑。こいつらは最悪に胸糞悪い。
ななリンのキャラ達も変わらず…いや前回主人公の真はすごく成長して格好良くなってて個人的に嬉しかった。
頼もしすぎる。
音楽☆1.5つ
OPの「緋色の空」はしみ込んでくるようなスルメ曲。
最初はあまり良いと思わなかったかなりゲームに合う。
そしてオルゴール版も反則。
EDは佳奈BADの「Day dreamer」は逆に明るくて恐怖を感じた。
Rシーン☆1つ
グラフィックは素晴らしく、原画の肉感も素晴らしい。本当エロい。
シチュも中々なのだが、Hシーンのタイミング的に使えなかった。
後個人的に葉子や美里は目つき的に…。
総合87点
ななリンとは方向性が若干変わっていたが、十分満足がいく出来。
恐怖演出も凄いインパクトだったし、話も凄いのめり込めた。
面白かったです。
- 2021/01/16(土) 21:29:00|
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