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穹が凪ぐ音の夢

エロゲの感想や自分の一日を日記みたいに一生懸命、書いてます。

エロゲ感想 白昼夢の青写真

以下感想
ネタバレあり注意



















EjdaGKaUwAM9cgO.jpg
Laplacianの新作。
ここのメーカーは現在全部購入中。凄く綺麗なパッケージでちょっと驚いた。
体験版も一切プレイしてないからどんなゲームか分からないのだが果たして…。


CASE-1
凛 白昼夢の青写真
ただただ惰性で生きている有島先生と生徒・凛との恋物語。
お互いが孤独で何もかも投げ出しているような二人だが、有島先生が挫折するきっかけとなった小説家であり、又、凛に一切の愛を与えなかった父親でもある波多野秋房という共通の人物とその小説を通して惹かれ合うストーリー。
その姿はまるで足りない所をお互いに埋めるかのような関係にも見えた。

メインとなるのは有島先生の生き方。
自作した小説を凛に散々なことを言われ、さらには妻にレイプをするなどどうしようもない所まで堕ちていた中で見つけた秋房の日記。もうこの時点でヤバいと感じる。特にお互い考えている事が同じだと分かった時はゾッとした。これもう一種の麻薬だよ。

そんなヤバい思想も自殺願望も全て凛が救ってくれた。
もしかすると有島先生に一番必要だったのは愛情だったのかもしれない。「良い小説を期待して待っていた妻」より「有島先生の小説を心から読みたいと言ってくれる凛」の方が断然良いに決まっている。この差は大きい。妻と離婚しながらも色々吹っ切れて楽しそうに小説を書く有島先生がまさにその証拠と言える。

凛も有島先生の妻には絶対に負けないという強い想いが良く出ていた。
どんな些細な事でも勝とうとするその気持ちはそれだけ有島先生を自分の物にしたいからだと思う。(まあこの想像はある意味で外れてたんだけども…。)
殆ど何もしてこなかった両親よりも、ちゃんと叱ったり、励ましたりしてくれた有島先生という大人の男性に惹かれるのは仕方ないのかもしれない。
最後に妊娠が発覚し、母親になると決意した凛もまた有島先生のおかげで変わることができたのかもしれない。

そして渡辺先生凄い良い奴すぎない?妻はまあ夫婦生活が冷え切ってるから何とも言えないけどあまり好きになれない。



CASE-2
オリヴィア2 白昼夢の青写真
酒屋の青年ウィルと女優を目指すオリヴィアとの身分を超えた恋物語。

最初は凄くコメディチック。
酒屋での馬鹿なやり取りやオリヴィアのハチャメチャな演技の指導、やる気のない他の団員等やり取りが面白く、正に喜劇といえる感じだった。
そんな中でもウィルを中心に少しずつ団員との絆が深まっていくに連れ、演劇が良くなっていくのは良い雰囲気がとても心地よく感じた。

しかし後半から一気に転げ落ちる。
特にご都合主義なぞ一切ない最後は非常に堪えた。
最後に「ロミオとジュリエット」を演目として演じた事によりこの恋の切ない終わりが凄く伝わってきた気もする。
これこそまさに悲劇だろう。

ウィルことウィリアム・シェイクスピアは才能はあるが全く活かせていないような人物だったのに、後半からの怒涛の成長からの復讐は見ていて痛快だった。それ故にマーロウの仕打ちがないのがとても非常に許せない所だが、この時代ならではと考えると仕方ないのかもしれない。絶対に許さないけど。

オリヴィアは最初こそ毒舌でなんだこいつって思ったけど、ウィル達との触れ合いで精神的に強く、そして非常に美しく成長した。
生涯ウィルだけを愛すると誓った最後のキスはもう本当切なくて心が重くなった。
後凄くエロい。

3つのCASEの中でも一番キツイ終わり。辛いんだけど凄く心に残る夢の話。





CASE-3
すもも 白昼夢の青写真
母親と同じプロのカメラマンを目指すカンナといつもおちゃらけていて悪い言い方を適当に生きているすももの短い夏の恋物語。そんな2人に加えて自称・スクラップハンターの梓姫の3人で母親が見たかった風景を探すという羨ましいほどの青春。結局その場所は近くにあったというオチだったけど。幸せの青い鳥みたいだ。

大人2人に学生1人というやや不安定な3人だが凄く良い関係のように思えた。
歳の差があっても言いたいことを言い合える仲間…というより家族のような感じに思える。キャンプとか凄い楽しそう。

そんな感じで明るい展開ながらもちゃんとカンナの成長を描かれているのも良い。
早くカメラマンになりたいがために周りにあたったりするなど焦りっぱなしだったカンナを、すももの自然体の言葉のおかげでカンナ自身が自分と向き合い本当に撮りたいものを気づく…これこそが子供から大人へと成長というべきだろう。
そして人に寄り添い元気づかせることのできるすももは立派な教師だと思う。…授業等に関してはもう酷すぎるんだけど。

父親も父親で言葉が不器用ながらも凄くカンナの事を考えてるのが分かる。
夢を応援しつつ、カンナにアドバイスをしてあげる理想な父親だろう。
すももとの別れの時で泣いているカンナに対する父親の言葉は結構クるものがあった。

他の話と比べると、悲観的なラストではなかったのは良かった。
再開する可能性もあるし一番明るい終わり方ではないのだろうか。
ある意味でCASE-1と真逆のストーリーのように思える。


CASE-0
世凪3 白昼夢の青写真
海斗と世凪の物語。今作におけるトゥルー√。
そしてCASE-1~3のネタ晴らし。

まず今回で明らかになった世界観だが、予想以上に凄い未来だった。
身分別に分かれた住居に鳥籠のような国、発展されまくっている科学技術と進化を求めた続けた人間のなんとまあ業が深いこと…。
寿命200歳近くってもうとんでもないことになってるな。…まあその行き過ぎた進化のせいで絶滅しかかってるんだけど。

CASE1~3は世凪が書いた小説だということが明らかに。しかも世凪が経験した&周りの人々等が登場人物に影響しているのは面白い構成だなと思う。

CASE-3は子供の頃の世凪が経験したことが中心となっている。子供特有の明るさがあるからこそ、すもももこんなに明るいキャラクターになったのだろう。この頃は遊馬も狂っていなかったから良い父親って感じもしたし。もしかすると世凪の「こういう父親が欲しい」という願望もあるのかもしれない。

CASE-2は勉強し少しずつ大人になっていった時の世凪の作品。ちょうどその頃に読んで興味を持ったシェイクスピアの物語は自分なりにアレンジしたのがこの小説のように思える。
別れが明確になっているというラストは、世凪が今後記憶を失い海斗と別れるのを分かったからこそのあのラストなのかもしれない。

CASE-1は最も世凪の心情を表した作品。作中で妻(モチーフは世凪の母親)を何故あれほど嫉妬した描写があったのかと疑問を持ってたけどそういう事だったのか…あの似顔絵を見た時はすごい衝撃的だった。
全体的に話が暗いのはちょうど世凪が海斗と喧嘩した時だったからだろう。渡辺のモチーフは恐らく入麻だろうなあ…。
恨み 白昼夢の青写真
この絵を見て思わず「凄ぇ…」と口に出してしまった。

他にも背景や住んでいた家等細かい所で色々考えられていたのかがわかる。ただ世凪が作った劇中劇という設定は、ゲーム内では本当に存在している人物ではないということで若干複雑な感じもする。

CASE-0は全体的に重い。世凪が元気だった頃はまだ明るい感じだったが、世凪がいなくなると凄く暗い感じになる。ムードメーカー必須これ絶対。
ただ海斗…こいつがもう少し世凪としっかり話し合えていればここまでこじれることはなかったのではなかろうか。最初の仲違いに至っては世凪の言い分も聞かずに一方的に自分の意見をぶつけて世凪を傷つける言動は、流石どうなのか…と感じた。世凪の実験に関しても、海斗が世凪のために実験をしていれば世凪がこんなに早く自我を失うこともなかっただろうし…。下手に世界を救おうとしたがためにこうなってしまった。
ただこういった問題がなければ世凪の抱えている問題も仮想空間も理解できなかったためになんとも複雑な気分。

そして忘れてはならないのはCASE-0におけるある意味敵とも裏の主人公とも言える遊馬。
前半の好人物から一転、後半は手段を択ばないマッドサイエンティストに。まあ遊馬の過去から元々そういう人物なのかもしれないが。
妻を人口科学の進化の奇病で失い、ありとあらゆる研究をしても救えなかった苦しみはよくわかる。
あそこまで狂った原因も海斗の成果を見てしまったからかもしれないし。
ただ、世凪を実験体として使い、尊厳を踏みにじった仮想空間を作ったのは流石に許されない。何かしらの制裁を受けてほしかった。
…遊馬自身色々失っているというのは理解してるのだけども…。

結局実験には成功し世凪は目覚めることができたが、海斗が好きだった世凪にはならなかったのは中々に辛い展開。
世凪が世界になる決断も本当、なんともまあ色々ままならないものだな
ご都合主義のない鬱ゲーのような切ないラストはキツいけど良い終わりだと思う。





世凪6 白昼夢の青写真
……と思いきやまさかの仮想空間で再開からのハッピーエンド。
余韻返せ。



幸せなエピローグ

実は夢でしたーって感じかと思いきや本当にハッピーエンド。
CASE-1~3の話もグッドエンドが追加。
CASE-1と3はまだ希望があるような終わりだったけど、CASE-2のオリヴィアに関しては完全に詰みの状況でどういう結末にするのかと見ものだったのだが、まさかの斜め上過ぎる展開。貴族お前ホモかよ…。
今までが理不尽のオンパレードだった分最後にハッピーエンドになって良かった半面、ご都合主義のラストはどうなのだろうかとモヤモヤしたりもして、良くも悪くもないという感じ。
一応海斗が世凪のことを語り続けていたから再開できたという見方もできるが…。

最後の鬱みたいな気持ちが消し飛ばされたのはマイナス。
これは評価分かれそう。





シナリオ☆2.5つ

一見バラバラのようなCASE-1~3。しかし実は全て繋がっており、それがCASE-0で明らかになった時は衝撃は中々な物だった。
各シナリオもかなり作りこまれており、非常に面白い。一番心に残ったのはCASE-2。
CASE-0の徹底的に絶望させる展開も凄くキツいものがあった。

ただラスト。強引にハッピーエンドに持って行ったのが残念。




キャラ☆2.5つ

海斗は一見凄い優秀に見えて、実はやらかしまくってた主人公。
お前はもう少し世凪の心情を理解したほうが良い。
ただ世凪を助けるための実験に挑む覚悟は評価したい。

世凪は女神そのもの。最初から最期まで海斗導き続けた最高のヒロイン。
病に蝕まれながらもそれだけ海斗のことを想うその強さ、感服した。
後、オリヴィアも割と好き。意外と表情コロコロ変わる所が可愛い。

サブキャラは渡辺や入麻等親友キャラは非常に良かった。
ここのメーカーやっぱ悪友キャラ作るの上手いわ。

CGに関しても凄く綺麗。背景や立ち絵からして魅力的でヒロイン達の可愛さを際立たせている。美しさ半端ない


音楽☆2つ

各シナリオにOP・EDがあり、しかもEDは歴代ラプラシアン作品のアレンジというのが凄いテンション上がった。
ブルガニロとかかなり良い。
OPムービーもそれぞれのシナリオに合わせた編曲。冷たい壁のむこうにとか良かった。



Rシーン☆2つ

非常に洗練されたCG。それだけにエロさも凄い。
シーン数自体は各4シーンなのだが、前戯のみのシーンも含まれているため若干勿体ない気も。
また話の展開的にあまり抜くようなことができない。

ゲームクリア後の追加HはCG1枚分しかなかったのがなあ…特にオリヴィアとのHはもうギャグとしか思えなかった。




総合86点

極めて質の良い作品。
話の構成も上手く、今作におけるラプラシアンの本気が良く分かる。
ただラストといい、CASE-0における同じ過ちの繰り返しといいほんのちょっと悪い所もあったかな。

でもまあ面白かったし、十分でしょう。
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  1. 2020/10/08(木) 22:01:32|
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