以下個人的感想
ネタバレあり注意

Fluoriteの新作。
おそらく処女作。
体験版などの情報を一切合切見ていないため、どういうゲームか分からない状態で購入してプレイ。
まあなんとなく燃えゲーかなーとも思うけども…。
正直期待はあまりしてなかった。
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最初は「うわっ!なろう系かよ!」と嫌悪感が出掛けたが、ただの俺つえーではなく、しっかり努力などの結果から順序良く評価されていくところが良かった。
コウキの現代での技術と異世界の魔法など、極端に評価されるでもなく程よいバランス。それでいてヒロイン達にもしっかりスポットライトが当てられてるのも見事。
戦闘シーンは意外にも面白かった。というよりもバトルロイヤル…つーんだっけ?そういうゲームを見ているみたいで分かりやすかった。

アズーリアのマイン好き。
ユズリハ

ヒロイン達、学園長&リリ&ユーミ以外のモブ勢の性根の腐れっぷりは酷い。
徹底的にユズリハを迫害するようなシナリオ展開で胸糞MAX。
学園内の女子ですら、常時掌返しが激しい。ユズリハが辞めかけたときにチームに入ろうとした奴らには殺意を覚えた。
クレハとかはガチでくたばってほしい。その分徹底的に言い負かされていたのはいいザマだと思う。
ユズリハはクールと見せかけて、お茶目なキャラでもあったりしてそのギャップが良かった。
そして人一倍愛されたいと思っていたのだろうな…。母親が大好きだったし、父親に愛されていると聞いて喜んでいたし…。
胸糞要素が強すぎたけど、ユズリハのラストの笑顔で少しだけ溜飲が下がった。
…ただ捕まってる時にヤるのは、流石に不用心すぎないかな?

妊娠エンドは流石に驚き。
ミア

まさかのハーレム展開。Hシーンも半分が3Pというのは予想外だった。
元々ミア自身は共通の時点でそこまで好きではなかったが、多くの他の女性の妨害を守り切るある意味ナイトのように思える。…どっちがヒロインなんだろうか…。
…というかコウキの扱いが酷すぎる…完全に物扱い…。
ただハーレム展開で続くため、シリアスというシリアス要素は少なく、ひたすらアキナとアズーリアに引っ掻き回される印象だった。
途中のラブレター騒動は蛇足な感じもしたし…。
最後のリリとミアのコウキを懸けた戦い以外は少し物足りない√のように感じた。
なお、「お兄様」呼びは好き。

お兄ちゃん→お兄様という変換はよかった。
アズーリア

デレの後のお姉さん的振る舞いは控えめに言って最高。膝枕耳かきとかあーんとか、世話好きというのも素晴らしい。
そんでもってすごくエロい。ところかまわずキスしたり、Hに積極的だったり。
cvも最高でヒロインとしてGOOD。
シナリオに関しても中盤のデレデレイチャイチャも良かったが、後半の戦闘シーンもすごく良い。
特にリリの評価は個人的にすごく上がった。正々堂々とした決着を求める純粋な魂はまさしく騎士そのもの。
そしてそれを精神的にも成長したアズーリアが一騎打ちで戦う…そんなの面白いに決まってる。
少々クソ伯爵の難癖もあったけども、爽やかなシナリオで面白かった。
アスナ

ツンデレヒロインだがメンタルの弱さはヒロイン勢の中でも随一。
唯一見せたハイライトのない眼は正直良かったです…。

悪い意味で表情豊か
ただ自分の気持ちや母親との対決などの壁をコウキと越えていき成長していく王道は嫌いじゃない。
また後半のデレはかなり強力で、一部Mな所も見せたりするなど最初のただ短気だったイメージとはだいぶ違った感じになった。

昨今のツンデレ特有のデレデレっぷり。
そして相変わらずリリの評価は上がるのだった。

お嬢様ボイスは流石の小倉結衣

ALIVE

誰がスポ根から、世界を巻き込んだ戦争になると思ったことか。
そして開幕敵対する仲間というのもすごく心苦しい。
最初はアスナ&アズーリア側とミア&ユズリハ側の両面を見たけどやはり辛かったのはミア&ユズリハ側。
化け物と化した子供を葬り、墓で祈るシーンに不覚にも涙してしまった…。

あまりにも理不尽
そしてその後のアスナの形相はまさに恐怖そのもの。
いかにこの状況が狂っているか思い知らされた。

まじでこえーよ!
そして数々の挫折を繰り返し、過去から続く因縁を超えるには…ハーレム?
おいおい…いきなりコメディになったぞ…?
と思ったら、過去の記憶の再生だったりコウキの自己犠牲など非常にきつい展開。
前から思ってたけどコウキの男らしさは本当感服する。


今作の主人公は本当男前。
そしてコウキの犠牲と共に世界を救った…。

かと思ったらこれだよ!!
ユーミはてっきり最後は味方になると思ってたんだが、見事にすべての元凶だったな。
しかもコウキの愛ゆえって…究極のヤンデレここに極まれり。

こんな表情やばいって…。
コウキの好きなゲームのような世界にするというところは正直鳥肌立った。俺自身「ゲームみたい」と思ってたけど、まさか洗脳して思い通りにした結果だったとは…。

最初「ゲームみたい」と思ってたらマジでそうだったとは…。
…ただユーミ(美由紀)も苦しみ続けてたというのは痛いくらい分かった。…ラストのシーンを見れば。
最後の戦争は凄く良かった。
ゲームみたいな世界でゲームのような戦い…そして今までクソだと思っていたモブどもの声援…こんなん熱くなるに決まってるだろ。
そして美由紀との最終決戦での円陣…今までの別世界の記憶の技術や戦法…リリのスカアハやミアのバレルロールを見た瞬間はすげえ興奮した。

防御展開するならこれしかないよな……キタ―――!!と歓喜した瞬間。
最期もものすごく切ない。
美由紀の「次はコウキの彼女になりたいな」という言葉はコウキを本当に愛していた証なんだと思う。
800年以上孤独でい続け、ようやく救われたんだなって…。

本当に愛していたんだなって。
というか全ての原因は母法石ですし。

シナリオ☆3つ
やはり評価したいのはALIVE。
何度も何度も戦況を逆転し、この先どのようにして突破するのか凄く先が気になり、途中から止まらなかった。
最初はいがみ合い、力を合わせることもできなかったエーリュシオが最後に力を合わせて敵を討つ…。
どうみても異世界転生物と見せかけての、荒廃した未来の世界だったというトリック…お見事。
個別は良かったのはアズーリア、印象に残ったのはユズリハかな。
ただそれ以上に心に突き刺さったのはALIVEのグランドED。
内容自体は短いけど、非常に良いラスト。
転生した(と思われる)子供の美由紀に声をかけることもなく、過去を想い、涙をこらえて前に進む…。
このシーンはもう交わることができない二人の道を指し示すようで、凄く切なく、心に重い物を残した。
キャラ☆3つ
今作は特に主人公のコウキは素晴らしい。
どんな扱いされても、何度殺されても諦めずに戦い続け、世界を救った…。
最初こそ単なるオタクの変態かと思っていたが、あの精神力は凄まじいものといえる。
特に学園中にイジメを受けてた時でも耐え続けたのは賞賛する。
ヒロインはアズーリアが好き。あの母性がたまらない。まるでなんでも包んでくれそうなそんな感じがする。
ボイスも最高だしね。
美由紀は大罪人だけど、コウキを愛していたというのは本物だったんだろうな…。まあそこを付け込まれたわけだけど。
モブは正直ムカついてたけど、ラストバトルでのあの声援で多少は許した。
ただクレハ。あいつは絶対許さん。
音楽☆2つ
OPとEDだけだとただのスポ根系かなと思わせた今作の詐欺枠。
OP2のあの崩壊した学園を見た瞬間の衝撃は忘れらない。
曲名も「CHANGE THE DESTiNY」まさに運命を変えようとする、ぴったりの曲名だと思う。
BGMはグランドで流れ、最後にタイトルで流れるBGMが素晴らしい。あれは泣く。
Rシーン☆2.5つ
正直あまり期待してない部分だったけど意外と良かった。
特にリリとアズーリアはGOOD。この二人エロいんだよなあ…。
CGもかなり綺麗で、力入れたんだなあと思った。
総合93点
正直一切期待してなかった作品だったが、まさかの期待を裏切る結果に(いい意味で)
最初の「はいはい、どうせなろう系なろう系」と適当に言ってた俺を殴りたい。
主人公の魅力も失わず、最後まで熱い展開で駆け抜けた今作はまさに良作といって相応しい。
本当に面白かった。
いつも、笑顔!冷静、正確、全力で!みんなが居ること、忘れない!
エーリュシオーッ、ファイッ!
- 2019/02/11(月) 19:35:11|
- エロゲ感想2019年
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