以下個人的感想
ネタバレあり注意

ゆずソフトの新作。
大人気エロゲメーカーの一つであり、キャラゲーに特化したスタイル。そして声優も豪華。
ここのメーカーはサノバウィッチから買い続けており、今作もまた期待できる。
共通
喫茶店準備から繁盛し安定するまでが共通√。
喫茶店運営の準備は割と凝っている感じがして開店後も試行錯誤している等、どのように運営しているのかが分かりやすい。
ヒロインも一々挙動が可愛く、ナツメのムッ照れ顔は中々に良かった。
個人的に一番好きなのは希。ノーブラ接客堪りませんわ。後、後輩幼馴染っていうのもまた良い。
ただ現状喫茶店ばかりで蝶の所があまり説明がないから、今後そこらへんも展開していくのかな。
ナツメ

クールビューティと見せかけて意外と照れ屋。弱みを見せた時にコロコロ変わる表情が可愛い。特に「グヌヌヌ…」としてる顔が面白い。

お手本のようなお顔
また、付き合い始めたら印象がかなり変わるのも特徴。ナツメ自身は昴晴を貶したりするけど(半分以上はえっちぃ昂晴のせいだけど。)他人が昂晴を貶すのは許さないという結構めんどくさい性格もしてたり。(誉め言葉)
というよりナツメが貶すのはただの照れ隠しという点が大きい。そこがまた可愛さの一つ。
そして予想通りのS。所々の光のない眼で睨まれたり、サプライズを受けたときの舌打ちとか割と怖い。
ただ概ねデレデレ。積極的にキスしたり、こたつでボディランゲージしたりと言葉よりも態度で伝えるタイプ。


表情あれこれ
シナリオは「お前ら家族なんだからもっと話し合えよ…」というツッコミを入れたくなった。結局ただの勘違いだったし。店を出す資金がなくなった理由が雑すぎてなあ。
告白までは素直になれないナツメと押せ押せな昂晴と見ててまあまあだったけど、後半の展開がトントン進んで結局尻つぼみしてるような感じもした。

ナツメならコレはあると思ってたよ。
希

感情豊かな泣き虫後輩幼馴染。
昂晴とは長く一緒に居る幼馴染の関係だからかなんでもお互いに言い合えるノリは見ていて面白い。ただその分関係が近すぎて告白がだらだら先延ばしになっていたりも…。
彼女になっても希自身は好意を直接ぶつける以外は以前より大きく変わっておらず、逆に昂晴が希に対しての接し方が過保護だったりして微笑ましい。
ただヤキモチを焼いて、不安になったらすぐ泣くなど感情が子供っぽい所もある。声優の演技もあってか子供らしさも拍車がかかっている状態。

子供時代の希が素直で滅茶苦茶可愛かった。
シナリオはかなりのシリアス。死神の蝶という要素がかなり重要視されている。
赤い蝶は悪い魂かと思いきや、実は昂晴や希を見守っていた優しい蝶という所は概ね予想はついた感じだけど、転生した娘を見守っていた母親というのはわからなかった。母は強しと言ったものか。
最後の別れはグッとくる展開だった。蝶を希自らが舞を行い転生させる場面は素晴らしかった。
悪い神の存在など説明不足な所や、常時シリアスなせいで希とのイチャラブ要素が足りない所があるものの、希自身の魅力や女性としての強さも見えたし、昂晴も弱気になった希を叱咤激励するなど中々男らしいところもある等色々な側面の見れた√だった。


好きな表情あれこれ。
愛衣

ハイテンションなムードメーカーかと思いきや、悪い事も多く考えてしまう豆腐メンタルの持ち主でもあるヒロイン。
恋愛に関しても、告白は周りにそそのかされなければ行動も起こさなかったし、婚前交渉は最初は無しというかなりの奥手で恥ずかしがりや。そのせいでいじられキャラが一気に加速したり…。
付き合ってからはステラのメンバーや昂晴のおかげもあり、自分に出来ることを精いっぱいやるといった前向きに成長していくようになった。

チョコ渡す直前で好きになるの本当好き。
シナリオはこちらも蝶関連が中心。過去には虫喰の瞳のせいで孤独となり、√後半でも精神のブレにより蝶を解き放ってしまうなど愛衣に辛い所が何度もあったが、昂晴が最後まで支え続けた事でそれらを克服でき、最後は虫喰の瞳を向き合い、朗らかな表情で蝶をコントロールしている場面を見て、ようやく報われたんだなと安心した感覚が出てきた。
そして、それ以上に昂晴と愛衣のやり取りは凄い面白い。何よりエロに関しての昂晴は普段と違い暴走しっぱなしのド変態になってたのが見ていて凄く楽しかった。愛衣も愛衣で周りにいじられまくって照れまくる姿は凄く可愛い。(ただ女子会2回目のステラ店員一同のはけしかけた癖に少し引いていた反応は若干イラっときた。)
シリアスな所はシリアスで、それ以外は漫才のようなやり取り(特にH時)といった具合でキャラゲーとしてのバランスも良く凄く面白かった。今作で一番好きな√。

お風呂に水着は反則と…。
栞那

にひひと独特な笑いをする死神。
人をからかったりするお茶目な所もあるが、からかわれる立場になると弱い。(主に下ネタ)
そしてオープンスケベ。付き合った後、何でもエロに結び付ける思考は半端ない。Hシーンにもオナニーシーンあるし。
ついでに思考が昭和で止まっている。スマホ知らない所とか。
メインヒロインなのだが、他ヒロインと比べると特徴が弱く若干空気。一番エロいっちゃあエロいんだが。

エロさは人一倍。
シナリオは前半栞那関連、後半親子関連となっているのだが、前半はご都合主義、後半はただ腰を据えて話しただけとかなり悪い。
特に前半の栞那の転生を止めるところが「昂晴が駄々こねた結果過去に繋がり、なんやかんや奇跡が起きて栞那が人間になりました」といった具合の適当さ。そもそもそこまで都合よく人間になれるのか、栞那の一部は蝶になったということはそれ以外の栞那の要素はどこいったのか、ていうか神は一体何なんだ…など色々な疑問が出てくるのに、ただ奇跡が起きただけという答えで終わっている。
そもそも栞那が消えてから復活までのスパンが短すぎる。それ故の説明不足も多い。加えて栞那とのイチャラブ要素もエロ関連しかなく、総じて微妙としか言いようがない。

ここまでは良かった。
涼音

体格が犯罪級のロリ枠だが、今作で最も年上で大人。それゆえに色々なアドバイスもしてくれる所は頼りがある。ただ恋愛事には弱い。迫られると内心落ち着いてるが実際はかなり照れている場面もあったり。
シナリオはサブヒロインのような感じなためか短く、最後もぶつ切り感が凄い。
蝶が現れた理由も本当は作ったケーキに自信が持てなくなったため段々ネガティブになってしまったというのが明らかに。大家の言葉と昂晴が自ら味見役をやって解決はしたものの、その後がほとんど描かれていないのが残念だった。
シナリオ☆1.5つ
なんかどこにでもある普通のキャラゲになってしまったなーという印象。
下手にシリアス要素を入れようとしたかどうかは分からないけど、強みの可愛い反応するヒロイン達と言った要素が薄れていた気がする。
唯一褒められるのは愛衣√くらい。栞那√やナツメ√は正直悪いように思える。
キャラ☆2.5つ
好きなヒロインは希。あのおっぱいといい、泣き虫っぷりといい中々な物。可愛らしい。
主人公の昂晴は漢になったりヘタレになったり…栞那√は流石に女々しい感じがした。
後は愛衣√で出てきた友人はあまりにも自分勝手でイラっとくる。
SDキャラは安定感抜群。ぴょこぴょこ動く姿が可愛い。



特に好きなSD一覧。
音楽☆2つ
ナツメ√のEDの「@Your Side」は歌詞も良いし、盛り上がり方もかなり好き。
栞那√の「スイートマリアージュ」もゆっくりしたテンポにかなり愛のこもった歌詞で良かった。
OPは久々の米倉千尋。結構ノリノリになれる曲。
Rシーン☆2つ
昂晴がコスプレ好き(?)なためか様々なコスシチュが多い。まあ結構脱ぐっちゃあ脱ぐんだけども。
栞那のアフターのシーンのCGが動いてないはずなのに揺れてる演出は謎だった。そして愛衣のシーンは大体やりとりが笑えて使えなかった。
総合74点
色々中途半端になってしまった印象。
キャラ極振りがゆずソフトの強みなのにそれが活かされてない気がする。
ちょっと残念。
- 2020/01/06(月) 21:31:52|
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はちみつそふとの新作。ロープラ枠。
ここのメーカーはこれで2本目かな?
煙草を中心とした感じだけど、自分は喫煙者じゃなかったり…。(煙草の臭いは問題ないから喫煙所でのダラダラトークはしたことあるけども)
シナリオ☆2つ
社会人の恋愛らしい大人な雰囲気が割とリアル。
喫煙所での仕事の愚痴やら、仕事終わりの飲み、同棲の際に家電をどうするかだったり不動産巡りだったりと社会人ならではの付き合い方というのが出ていて良かった。
話の起伏は極端にないが、「これ分るわ…」っという場面もあったり。

上司の愚痴とか凄いするわ確かに。
悪い点は出会ってから恋愛に発展するのが早い。最初から好感度割と高かったし。
それと同棲がエピローグのみというのも残念だった。
キャラ☆2つ

主人公もヒロインの雪もどちらも大人。はっちゃけることなくクールな感じなのは社会人特有。
雪はゲームもすれば居酒屋にも積極的に飲みに行くかっこいい系。喫煙所でのたばこでたばこに火をつける所などイケメンのような雰囲気もあったり。
ただ嫉妬もするし、主人公に料理を作ってあげたり女性らしい所も多い。

たばこ持ってるところとか凄い大人っぽい(まあ社会人だから当たり前なんだけども)
主人公も普段は冷静で雪の冗談にも落ち着いて対処できる大人な感じだが、エロに対しては超素直。しかもそれを雪に隠さない男らしい所もある。
音楽☆1.5つ
OPは今作に合う大人のような歌詞。EDは曲調が若干凌辱系みたいな感じがした。
ただタイトルにMUSICがないため、一回しか聞けないのが残念。
Rシーン☆2.5つ
お互いの部屋もあれば、ホテル、会社など場所は色々。
シチュに関しては種類は少ないが、隠語も隠れてないしそこは十分。
ただ、シーンに入ると雪は凄い感じやすくなるし、主人公もかなりエロくなるなど通常時とのギャップが凄い。

下着姿のおはようは割と反則。
総合72点
大人のような恋愛らしい静かな感じのゲームだった。
派手さはないけどたまにはこういうのもありだな。
- 2019/12/31(火) 19:45:03|
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Lass Pixyの新作。
お馴染みのロープラ枠で最近だいぶ危ういゲームしか出していないメーカー。
前回は酷かったが何故か今回も買ってしまった…まあヒロインの原画はいいからね。
シナリオ☆1.5つ
前作と比べると大分マシになっている。
適当な背景キャラには顔がついたし、短いながらもちゃんとCG付きエピローグも用意されている。
ただ誤字は相変わらずある。親が悪いのになんで流林檎に土下座させんだよ。

背景もようやく顔がついた。(キスになんとなく違和感もあるが…)
内容はエロマンガっぽい設定がやっぱり多い。LSGヤバすぎる。
また、惚れるきっかけが謎だったり、何故治ったのかも意味不明だしとはっきりしていない問題も多い。

一応のEDは出来ている。
キャラ☆2.5つ

共通は相変わらずの酷いキャラだが、主人公がかなりマシな人間になっている。
前回は俺様ヘタレ系だったが、悪いと思ったことは素直に謝罪し、流林檎の病気を治すために恥ずかしいことも進んで行ったりするなど前回なんだったのか状態のいい男に。
自分から殴られて流林檎のクソ親父を逮捕させるきっかけを作ったり身を挺して守っているのは驚いた。
ヒロインの流林檎は情緒不安定気味の露出狂。その癖LSGの効果もあってかすさまじい性欲魔と化す。
ただ、本当の中身は子供っぽく、泣き虫。そして甘えん坊だったりと可愛らしい。

発情顔が凄い。
音楽☆0つ
前回と一切変わらず。
特に何も評価する所はなし。
Rシーン☆2.5つ
前回よりも見せつけるHシーンが多くなった印象。
授業中、教科書を読みながらシたり、ライブ中にもシたりとあらゆるところでヤリまくり。
シーン自体は短いながらも濃厚で十分なのだが。
総合74点
前回よりかなりマシになっている。
ただ、相変わらずミスも多いし、分ってない謎も多いので、次回も頑張ってほしい。
- 2019/12/30(月) 22:08:42|
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Hendingの新作。
ロープラ枠。原画はかなりの好み。
なんとなくあかべぇ系列な感じもするが気のせい?
シナリオ☆1つ
照れ屋な一夜が亜沙照れさそうようと行動する→亜沙が一夜をからかう→一夜照れる→家に帰ってで亜沙が照れて悶える。
そんな流れで進む今作。別段悪くないのだが、流れがあまりにも同じすぎて若干飽きが来たりもする。
というより最初「自爆カノジョ」っていうのは、亜沙がからかうけど一夜が逆に照れさせるという物だとイメージしてたが、これは「自爆カノジョ」というより「自爆(する彼氏と)カノジョ」と言った方が正しいのではないだろうか?
クリスマスでの照れ屋な亜沙と一夜の掛け合いをもっと早い段階で見たかった。
キャラ☆2つ

亜沙自体はからかい方が可愛らしく、悶えているところも普段とギャップが合って良い。一人で足バタバタして悶えまくってるところは可愛くて変な顔になる。
ただ流石に照れ屋な所を見せないというのも度が過ぎている感じもする。デート中で照れたからっていきなりトイレに逃げるというのはどうもな…。
あと、一夜の事は好きすぎる。色んな反応が見たいがためにからかうのは本当に好きなんだなあと感じる。

ギャップの差が凄く可愛い。
主人公の一夜は挙動が萌えキャラのそれ。なんでこいつすぐ照れるんか…?
音楽☆0.5つ
BGMのみでそれも種類が少ない。
OPもEDすらなく、BGMもそこまででもない。
Rシーン☆2つ
ロープラの割に数は非常に多いし、亜沙が割と早い段階で淫語を言う。
大体亜沙上位な感じで進むが最後だけ一夜が攻める。
シチュもそれなりなのも〇。
総合68点
抜きゲよりのキャラゲ。
ロープラだし、まあこんなもんだろうという感じ。
- 2019/12/29(日) 22:41:26|
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OVERDRIVEの最新作。そして最終作。
クラウドファンディング企画から生まれた今作はオバイブらしいバンドを中心としたゲーム。
尚、元々は一般ゲーですが、「不思議なTシャツ」を使用したためR18となりました。なんだろーなー不思議だなー。

スタッフロールに名前載せていただきました。感謝。
今回は攻略した順で並べています。
めぐる

のんびりマイペース。それでいてライブ大好き。
音楽をしていれば他はどうでもよく、後先を考えない所が作中で何度も言っていた「アリとキリギリス」のキリギリスような性格。元アイドルでバンドメンバーの前でも恥ずかしげもなく踊れる強心臓。そしてスタイルも抜群。
そんな彼女だが、子供の頃は無理矢理アイドルをさせられるなど母親の言いなりになっており、普通の学校生活すら送れなくなる過去を持つ。
そして再婚を機にめぐるに一切興味を持たなくなり、完全な孤独となっためぐるを救ったのが同じく「キリギリス」のような男でありめぐるの師匠・朝川周。そんな彼の死生観がめぐる√のテーマでもある。
死が間近に迫っているとき、何を求めるのか。朝川周は音楽で成功した人間だがそれ以外はからっきし。言ってしまえば音楽に憑りつかれた男ともいえる。
途中、彼の病気が進行すると絶縁した家族に会いたい、音楽なんか金儲けのために使えばいい等と自らの人生を全否定するような言葉をするも、「Dr.Flower」のライブを見た後の最期の言葉は「もう一度ライブがしたい」だった。やはり根っこから音楽人だったのだろう。
結局愛や金よりも最期は自分の人生を支えたほどの大切なものを求めるのだろうなあと感じた。

絶望から救った朝川周は本当に良い師匠。
そしてめぐると朝川周の関係は弟子と師匠というよりももう一つの親子のような愛情も感じた。
弥子

…青春だな…青春してるな…。これだけでは感想にあまりならないのでちゃんと書こう。
自分は表に出ず、あくまで他人のサポートをして皆の事を第一に考えるヒロイン・弥子。照れ屋で一途でいじられ役とマスコットのような扱いもされてそこがまた可愛い。
ただあまり目立とうとしないだけで文化祭ライブ前日で急にボーカルとして出ることとなったときも、歌もMCも完璧にこなせるある意味凄い才能の持ち主だったり。

こんなMCをできるのは凄い。
そしてシナリオはかなり真っ直ぐな王道。
定時制クラス一同が文化祭ライブで歌い、普通科に存在を示すという分かりやすい展開。
最初こそクラス内ではライブに対する意識の違い等もあり、上手くいっていなかったが、馨の課した試練後から徐々に結束していき、そして馨自身も一度辞めたバンド活動…音楽に対しての本当の気持ちを探していく。
と内容自体は重い感じもするが実際はかなり明るい感じで、文化祭までの半年間はクラス皆であーでもないこーでもないとワイワイ過ごしたり、文化祭前日も学校に泊まったり等、出来なかった学校生活のイベントをエンジョイしていてとても楽しそうに思えた。
余談だが、「最後の曲がロックな校歌」「夜にギターとボーカル二人で歌う」といった所がOVERDRIVEの過去作と似ているように思えた。

こんなん言われたら誰でも落ちるわ。
三日月

見た目はヒロインTOPクラスの美人。口を開けるととんでもないネガネガメンタル。精神的に不安定すぎて言ってることがハチャメチャ。そしてかなりの泣き虫。そして馨の事が大好き。
ただ音楽に対してはひたむきで、大勢よりも少ない人数に心からの歌を歌うボーカル。
そして三日月√ではそれが非常に濃くでていた。

この表情は結構好き。
バンドは大成功し、紅白まで出るようになるほど有名になったが、元々心の傷ついた人に歌を送りたい三日月は精神的に参り、馨が支え一時はなんとかなったが通り魔に酸を顔にかけられ、右目失明・PTSDを発症し歌えなくなる等歌手生命が危うくなる。しかし、馨を始め、様々な人たちの助け…特にスタジェネが最後の後押しをし、病気を克服。最後に武道館ライブをして終わり…というのが大まかな流れ。
花井兄妹と馨の3人の音楽の物語が最も色濃く出ている√だろう。途中のバンドが売れても心が軋んで涙を流した三日月はとても弱々しく感じ、心が凄く傷んだ。
たとえどんなに嫌になっても、絶望しても大好きな音楽に目をそらしてはいけなかった。手放してはいけなかった。最後の花井さんの言葉にはそう感じた。そしてそれが全ての答えなのだろう。
「音楽はクソ。だからなんだ。そんなの関係ない。」

ロックンロール…!
バンド休止中の三日月は色々可愛かった。あのまま馨との結婚生活も見て見たかった感じもする。
後、スタジェネ復活ライブは鳥肌立った。
この√は「Dr.Flower」が最も成功した√と言えるだろう。
馨(BAD√)
今作で最も先が気になった√。そして一番報われない√。
何もかもうまくいかず、周りはどんどん先に行き幸せに過ごしているのに、馨のみ取り残されてしまっている。
作曲も上手くいかず、同棲していた彼女・澄も最期は自ら作曲した音楽を聞いていたせいで交通事故に遭う等何もかもが悲惨なことに。
鬱のインパクトはかなりの強さ。自ら行動しても何もかもうまくいかず、全てを失った馨の作曲の姿をしながらのEDは一種のホラーのように感じた。
正にどん底といえるラスト。おそらく死ぬまで彼は作曲し続けるのだろうか…それとも…。

本当見てられなかった…。
シナリオ☆3つ
まず真っ先に思ったのが、「ああ…久しぶりに文字を読むエロゲだな…」という感想。
立ち絵の表情を多彩にし、さらに動きも加えたりするのが現在の主流だが今作はとにかく文章で表している。この作風はかなり人を選ぶような感じだが個人的に好きなタイプだ。
そして音楽を中心としたゲームだが、その中でも重い展開が多い。BADエンドはまさにその集大成と言える話だった。
好きな√は出来なかった青春をもう一度している弥子√に最高にGOODエンドな三日月√。
キャラ☆2.5つ
ヒロイン勢は三日月が一番好き。あの可愛さからの情緒不安定なポンコツっぷりは魅力が満載。
そして最も評価に困るのが金田。序盤の自己中心で空気の読めない行動は正直こいつマジでいらねえと思っていたが、所々で金田がいないと駄目だった所や、何よりBAD√での馨を励ます金田の姿が本当に良かった。

ここの金田はかなり良かった。(経緯は最悪だけども)
主人公の馨は、作中の苦労人感が凄まじい。クール心がないと言うけど三日月√での献身的な態度は好きだったり、途中でバンド抜けろと言った時の馨は嫌いだったり。

めっちゃイケメン。

サブキャラはもったいなかったかな。特に季沙
作画のすめらぎ琥珀も素晴らしい。一つ一つのCGがTOPレベル。

本当良い原画…。
音楽☆3つ
バンドをメインにしてるだけはあり素晴らしい曲のオンパレード。バンドらしい楽器音も前面に出ていてああ、これが、これこそがロックなんだなって感じる。
Dr.Flowerなら「はじまりのウタ」やEDの「Magic Hour」が良かった。
三日月EDのムービーは本当に良かった。ムービーのラストの歌詞「愛するキミへ」と同時に出てきた言葉で泣いた。ああ…本当にこれで終わりなんだな…って。

EDでこれが出てきた瞬間、涙止まらなかった。
作中で最も好きな歌は花鳥風月の「ぐらぐら」あのパワーのある歌い方は本当に魅力的。一気に好きになった。
Rシーン☆0.5つ
シーン自体は三日月以外は1シーンのみで三日月のみ2シーン。
差分は多めだがシーン自体は短いし、シーンの最中でも地の分が多いため用途としては使えない。
総合90点
OVERDRIVEの最終作はオバイブらしさをいかんなく発揮したと思える。
当然、地の分が多すぎてわかりづらい所等悪い所もある。
だけどどうやって生きていくのか後悔せず生きていくのか。また音楽とはなんなのかというメッセージも深く受け取れた。
ただそれでもこれだけのゲームを作ってくれたことに心から感謝を送りたい。
本当にありがとうございました。
- 2019/12/25(水) 22:15:48|
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