以下感想
ネタバレあり
駄文注意

miraiの新作。
前作、「宿星のガールフレンド」の続編。

前作、「宿星のガールフレンド」では敵役だったマーヤがメインヒロイン。
一見クールな先輩に見せかけてかなりの天然。詐欺にも平気で引っかかる危うさも持つ。
そして以外に表情豊か。特に焦ってる表情は好き。

ただ包容力は高く、主人公をその豊満で癒したりする。…たまらんなあ…。

シナリオ自体はデーモンサイドの話になるのかなと思ったら、中盤からあっさりスターズに入るなど展開が早め。
親玉のサブナクが案外面白いやつで、あのまま敵にあるのは少々もったいない気もした。
話がサクサク進むため、案外テンポはいい。
Rシーンは本番まで至らないのも多くそこがマイナス。
シチュ自体は多いが、乱入などで中断になるなどして消化不良な所もある。
総合75点
シナリオ☆2つ キャラ☆2.5つ 音楽☆2つ Rシーン☆1.5つ
正直ロープラ枠としてはかなり普通。
キャラゲとしては可もなく不可もなくといった感じなため、感想も難しい。
前作もやったなら、普通にプレイしても問題ないだろう。
- 2019/01/04(金) 18:48:41|
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駄文注意

ウグイスカケラの新作。
前作、前々作に続く3作目。
ここのメーカーは結構鬱系なゲームが多かっただけに、こういった青春物は珍しいなと思い購入。
共通
とにかく各キャラの掘り下げが丁寧。
どのキャラにも曲げられない信念やプライドがあって、サブキャラでも愛着が涌いた。
初見で一番うざいと思ったデコも、少々考えを改めたり。
オリジナルスポーツのテレプシコーラもバスケを応用した感じで中々面白い。
選手達の意地や執念でゴールを目指す熱さは凄い感じられた。
半面パス回しなどの要素に関して、スピード感があんまり感じられなかった。
展開に関しては予想以上に主人公サイドのチーム「オウル」の苦難が色濃く出ていた気がする。特に理亜と玻莉。
理亜は自分の体力不足に憤りを感じ、玻莉はエースとしての葛藤が強く描かれていた。
理亜や玻莉以外にも技術や精神的な面やチームメイトの繋がりなど色々な形の壁を経験し、それらを努力や仲間達とともに立ち向かう姿は王道といえどとても興奮する展開。
里亜の不死鳥のごとく復活するプレイスタイルは度肝を抜かれた。
それ以外にも合宿での挫折だったり、第1第2の実力の差だったり困難が特に多い印象。
また柚をただの天才としてではなく、色んなスポーツを経験し、かつ物凄い努力家という設定なのは良かった。
…最も成長速度がやばすぎるんだけども…。玻莉とほぼ互角になるし。
懸念点は主人公が若干空気になってるところかな。
共通の時点で予選が終わっているけどこの先どうなるのか気になるところ。
玻莉

とにかく甘えまくりの妹。
デートとわかったときに慌てようはすごく可愛い。グルグル目も含めて。
そして告白後は愛情を完全解禁。兄に対する情愛が半端ない。
愛し合ったら強くなる…まあある意味王道なのかな。

グルグル目可愛い
兄の歩自身も、兄妹の恋愛のタブーを意識しても、兄妹として愛し合うその覚悟が見えた。
√自体はテレプシコーラの試合も短縮化され、熱い展開は見られなかった。
玻莉はなんのために飛ぶのかという点が強く意識されていたと思う。
ほたる

猫みたいな先輩。
クールで気まぐれな先の読めない性格。特に歩に対しては天邪鬼。
ただ少々弱気な面もあるという点は良い。
この√はかつてチームを組んでいた、歩、ほたる、蓮の3人の関係が色濃く出ていたと思う。
特に蓮の歩とほたるへの想いが強く出ており、ただ静かな優しい先輩ではないということを思い知らされた。
里亜

ツンデレ幼馴染。嫌よ嫌よも好きの内。
歩に対してはかなり厳しい言動の割に、すごく気にかけているツンツン娘。そして世話好き。
性格自体は厳しいのに、本当に困っていたりすると助けてくれるとても魅力的なヒロイン。
おそらく一番紅を意識していたであろうキャラ。√内でも何かと紅を意識した言葉が見られた。
そして歩が留学を選択しない√。それだけで歩は里亜に対しての想いの強さが見受けられた。
イーリスの初恋は結果は分かり切ってはいたがそれでも辛い。
柚

何事も一生懸命なヒロイン。
天才枠かと思いきや、それ以上に根性が凄まじい。天才といわれる遼二を精神力でねじ伏せるのは本当凄い。
またどんな時でも甘えたい犬みたいなタイプ。歩に頭撫でてだのキスしてだの甘えまくりで可愛い。
Hの時も目がハートになったりするのも良かった。
シナリオ自体は遼二が若干メイン。彼が何を考えて、勝利にこだわるのかが分かった。
歩を怪我させたことを心の底では後悔し、それに葛藤し続けていたのは、天才であれど人間並みの弱さがあったからだと思う。
柚がそれを暴いたことで、柚がどれだけ強い心持っており、何故ここまで急成長できたのかを表せている良い場面だと感じた。

遼二を見直したシーン。口では色々言ってるけどやはり意識してたんだなと思い知った瞬間。
トゥルー
共通ほとんど同じ展開で、様々な苦難を乗り越えて戦っていく。
ただ途中までは遼二がある意味でもう一人の主人公のような感じもした。
どのキャラも広く活躍しており、いらないキャラがいないというのは良かったと思う。
ただ手も足も出なかった状態から数か月で優勝するというのは少々出来すぎな気もする。成長速度が半端ない。


個人的に好きなシーン2つ。歩に関しては数少ない大活躍するシーン。
自らの身を削って空を飛ぶ楽しさを教える姿がとても眩しく思えた。
シナリオ☆2.5つ
非常に丁寧なキャラ背景のおかげでキャラの愛着が持てるのは良い。
表面上はムカつくキャラも、実はこういうことを考えていた、葛藤していた、それだけでも大分愛着が持てる。
また話の展開も非常に王道で、まさに「友情・努力・勝利」の3原則の少年誌のような熱い展開は見逃せなかった。
各キャラの壁のぶつかり方も様々で、実力不足から精神面まで敵味方関係なくハードルがあるのが良い。
特に玻莉に関してはその壁が多く感じられた。
試合の流れもどんどん白熱して夢中になって読み進めてしまった。
特に理亜が出てると面白い試合も多い気がする。

良ゲームメーカー
…と良いところもそれなりだが悪いところもあり、まず試合の結果がわかりやすいこと。
先ほど言った通り試合展開は熱いんだけど、結果がわかりきってしまったのが難点。
また途中途中で入る回想が多すぎて試合のテンポを悪くしているのもマイナス。
そして個別キャラ√が非常に短い。
キャラ☆2.5つ
先ほど言った通りすごく細かいキャラ背景のおかげで嫌いなキャラがほとんどいない。
特に体力不足でずっと劣等感を浴びながらも、ありとあらゆる努力をして戦ってきた里亜は良かった。性格面もツンツンしてるけど世話焼きな所も含めて。
敵サイドだとやはり遼二が印象的。何故勝ち続けるのかそれをしっかり見させてもらったからだと思う。
それ以外にも柚の諦めないガッツや好きになると一直線な所も魅力的。
ただ主人公の歩がかなり空気な感じがしたのが残念。
音楽☆2.5つ
OPのサビの盛り上がりも素晴らしい。
まさに「色々なものを抱えて空を飛び戦う」ような歌詞で、音程も俺好み。
決勝で流れたときは凄く良かった。
ただBGMは同じようなものが多く、少々飽きが出る。
Rシーン☆1.5つ
シーン自体はいいんだが、短く、あっさり終わる。
シチュももう少しいいのがなかったのか…柚の水着シーンがほしかった…。
総合85点
当初はあおかなのパクリだの色々言われていたが、それとはまた違う面白さがあった。
とにかく各キャラクターの葛藤や想いが重点的で、それが良くも悪くもといった感じ。
ただ十分面白いので、「障害物を乗り越えていく系」のゲームをしたいならオススメできる。
あとそうだ、誤字脱字。これは多すぎると思われ。
- 2019/01/03(木) 00:21:05|
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駄文注意

シルキーズプラスDOLCEの新作。
前作「景の海のアペイリア」と同じライターが書いたということで期待度MAX。
凄く楽しみな作品。
共通
アペイリアの頃から感じてたことだけどこのライターの知識量は本当深い。
声優の演技も非常に細かく調べたのかすごく内容がわかりやすかった。
そして相変わらずの下ネタ。エロゲを語り合える親友…いいよね。

お前がそらじゃねえか(中の人繋がりの意味で。
それ以外にも一生懸命部活をやって、帰りにお好み焼き食べてとか正に青春って感じ。
ヒロインは一癖二癖あってよい。特に詞葉。「~だわ」って口調はクセになる。
ただ主人公の演技パートが面白すぎた。特にオカマ演技。あれは反則。笑っちまう。

こんなの反則だわ。しかも声付きとか最高だった。
ゆう

一生懸命で言動や行動が子供っぽい感じなヒロイン。
そしてとんでもなくエロい。学校に官能小説持ってきて読むわ、エロゲもやる上、その会話で色々興味深々になるわ…。
一人エチュードでの自慰は流石に衝撃的だった。ただまあある意味が根が純粋なんだろうと思う。

「なんでもするから」「一生のお願い」とかすぐ言うわ、告白時も主人公の好きなタイプになるだのかなり危なっかしい。…これ酷い男に引っかかったらやばいんじゃないか…。
シナリオはゆうの演技の際に感じることや演技前の緊張などの精神的な部分の脱却が中心となっており、まあある程度さきが読める展開だったかなと。
いろんなトラブルを経ての最後の演技はとても良かった。

とても真っ直ぐなヒロインで一生懸命。つい応援したくなるそんなヒロイン。
仰子

浮世離れの2年留年お嬢様。
語尾のですわ口調に加えて超天然。
最初の世間知らずのお嬢様だった状態から、主人公の家に泊まったり、お好み焼きしたり花火をしたりなど様々な経験を経て、声優として上達していく。
ゆうと同じ精神面の問題ではあるが、それとは若干異なっていると思われた。

たまにの一言がなんか…。
しかし、シナリオ自体が仰子の独り相撲みたいなせいで、あまり仰子自身が好きになれず、逆に約束を忘れずに仰子との友情を感じながら見守ってくれている真子の方がよっぽど可愛く見えた。
それ以外としては、Rシーンも前後の文脈と合っておらず、唐突に始まったのには戸惑った。
正直あまり好ましくない√と感じた。

真子先輩の方が可愛いわな。
奏

車いすの後輩。そして天才少女。
とても素直でネガネガしやすい。でもそこが可愛い。
そして、すごくぽやぽやしててのんびりしてる娘だと思いきや、実はかなりのヤキモチ焼きだったりする。
その要素はある意味で後半の演技ができなくなって言った要素に繋がっていった気もした。
シナリオ序盤は、二人でブランコしたり海を見に行ったりなど、ものすごく青春って感じがした。
また後半の部活の仲間達に支えられながら演技の練習をすることも含めて良いと思う。
しかしただ青春しているわけでもなく、後半の演目が好きじゃなくなっていく所あたりから、奏自身が変わろうとしていく感じがした。
特に詞葉との言い合いの中で詞葉の意見から真正面で自分の意見をぶつけていくシーンは、最初は誰かの演技をまねた演技しかできなかった奏の成長の証といえるだろう。

ザ・青春って感じ。
最終的に詞葉の事も最後は救ってあげた事から、奏√は特に出来が良く感じた。
詞葉

元プロの声優。
一見クールそうに見えて実は天邪鬼だったというところが、かなりツボった。
「~だわ」という口調や、主人公を特に気に入ってるのか小悪魔みたいなからかい方をしてくるかなり可愛いヒロイン。
そのくせ表情豊かなのも良い。


こういう表情やセリフが好き。
話の展開も先が読める王道的展開。圧倒的な愛の演技の前に、アドリブをぶっこむ演技スタイルは詞葉が本当に声優として吹っ切れたことを表せていると思う。

本当の声優として帰ってきた瞬間は何とも言えない気持ちになる…。
そして最終公演でもゆう、仰子、奏がそれぞれアドリブで場をつなぎ間に合わせるシーンはわかりやすくもとても良かった。
ただ最後に「みんなで共演しよう」ろいう約束で終わってしまい、その先が気になる自分としてはどうしてもモヤモヤが残る終わりになってしまった。
せめて匂わす程度でもいいから何かしら持ってきてほしかった。
シナリオ☆2つ
アペイリアのライターだったからかなりの期待をしていたが、少々物足りない感じになってしまった。
声優を題材にして独自の解釈なのか、それとも直接聞いたのか定かではないが演技に対して非常に細かく調べているのが見受けられた。
そしてそれを演技という物は何かというのに発展させており、とても分かりやすい感じで良かったといえる。
ただしやはり展開が読めやすいこと、そしてわかりやすい解説ではあるものの少々盛り上がりに欠けるといった難点もあった。
前作と比較してしまうが、「景の海のアペイリア」も解説が多かったが、「ハイレベルなギャグ要素や下ネタ」や「意外な方法で窮地を突破する」など予想に反した展開であり、見逃せないシーンが多かった。
しかし今作はギャグが主人公弄りが中心で、それ以外はほとんどは解説なためかなりだれる感じになった。
奏√など√自体は出来の良いのもあったが、このライターはもう少し面白く出来たと思う。
キャラ☆2.5つ
感じたのは声優に対するこだわりが本当に強い。
キャスティングからプロの声優キャラは大御所、声楽部にキャラは現在活躍中の声優といった感じで配役されており、さらに演技自体も日常、下手な演技、少し上手くなった演技、上手い演技と使い分けており、まさに声優を題材としたゲームにふさわしい力の込めようといえる。
ヒロインは詞葉、奏が特に良い。特に奏は√を通してやるとすごく成長が伝わってきて良かった。
主人公は非常に良い。演技時は爆笑したし、いじられキャラだし、決めるときはちゃんと決めるしと好印象。
音楽☆3つ
OPもEDも歌詞がすごくゲームと合ってる。
OPはまさに声楽部という感じがしていい。なんとなくゆうを歌ってるイメージがあった。
EDは最初聞いたときは驚いた。詞葉√以外はインストのみだったから、初めて聞いたときは本当凄い。
「季節は巡って 桜は何度でも咲くよ」という正に詞葉のオーディションだし、
「おめでとう」からのサビはプロに行く詞葉が声楽部の皆への想いを歌詞にした歌。
OPもEDもどちらも素晴らしい。
Rシーン☆1.5つ
シーン自体は各3つ(ゆうのみ4つ)で少なめ。
全体的に短く、結構あっさり終わるため使えるかどうかは微妙な所。
個人的にゆうは良かったと思う。
総合79点
中々の出来だがもう少し面白いものができたと思う。
今度は得意の下ネタもガンガンいってほしい。
- 2018/12/30(日) 22:38:49|
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駄文注意
きゃべつそふとの新作。

前作も購入し、今回は「もののあはれは彩の頃」のライターが書いてるということで購入。
シナリオはほぼ一本道。(なお各章の感想は今回その時に感じたことをリアルタイムで書いてます)
第1章~3章
プロローグらしいキャラ紹介など。
街以外全て消えた世界感って結構怖いな。
…絵柄や雰囲気は明るいのに背景は滅茶苦茶暗いぞこれ。
そして発生する世界の終焉。
タイムリープ物だというとおそらく何度か繰り返すってことだろうか。
となると今までの日常も伏線だった可能性も高いってことだろう。
なるほど中々面白くなってきた。
第4章(キリエ)

爆発好きな少女。
どう考えてもシロだろうという予想。
何故かこのルートはキリエが男前で主人公が女っぽいという逆転現象が面白かった。
そして以外にも押されると弱いところも魅力的。
ただ√自体はモニタールームがあったり、下水道があったりさらに謎が深まるばかり。
外の出口はなんかしら後であんのかな?

めっちゃイケメン…。
第5章(シスター・リリィ)
シスター先生。
怪しさ第2位。なんとなく棒読みなんだよなあ…どうして攻略できないんだ…。
しかし怪しいねえ…今回は特に怪しい。
てかラジオのあれってシスターじゃね?
第6章(店長)
店長。それ以上でもそれ以下でもない。
ただ「記憶喪失」「絵の才能がない」などが主人公と共通しているのが気になる…。
もしかしたら主人公と店長は同じようなものなのかも…。
章7第(サクヤ)

きょぬー後輩。
実は一番怪しいんじゃないかと踏んでいる。少なくともタイムリープに影響してるような気がする。
藤咲ウサ特有のゆっくりした蕩けるボイスは最高。「先輩のスケベ」とか反則ものでしょそれ。

酔ったときの「しゅきぃ…」とかもうすんげえ可愛い。
今回は地名やどうやって入ったかというのが分かった。相変わらずリリィ先生が怪しい…。
ただサクヤもまだ怪しい感じはする。Rシーンなかったし。
てかもしかして兄妹とか?

どうでもいいけど寝巻姿やばくないです?
第8章(ギドウ)
謎先輩。
ある意味一番怪しくない人かと思いきやなんか疑念が残る結果に。
意味わからない先輩かと思いきや頭の構造は筋金入りの負けず嫌いという物凄くシンプルだった。
結局何故壊したのか、どこに失踪したのか…。
第9章(ヨウジ)
友人。
ただの悪友ポジかと思いきや予想以上にいい奴だった。
シュウの世界が滅ぶとか信憑性のない言葉を無条件で信じてくるところが凄く好きになった。
第10章(コトハ)

先輩。
いやーなに?色々反則でしょう?コトゴンとか、襲っていい?ってきて、はいもいいえも同じとか…「だーめ」とか…。
真面目な先輩だけどたまにぼろ出すところがいいんだよなあ…。
先輩の裸…最高でした。

怪獣コトゴン最高…!
一方でシナリオはだいぶ核心に迫った感じ。
なんとなくわかったようでわからない。
間違いないという点だと、「サクヤもタイムリープしてること」くらいで、予想は「シスターが指示されて動いてる」とか「店長も外の人物」
うーん面白くなってきた。
第11章~12章
いわゆる答え合わせ。
やはりサクヤか…という印象。
これに関してはヒントがすごく多かったためわかりやすかった。
ただプロローグのボイスレコーダー&ユネの髪はなるほどなと。疲れてるからできたということなのだろう。
そしてもう一人はギドウ先輩。まあ登場人物で唯一怪しいのは先輩しかいなかったしね。ある程度は予想できてた。
ただ二人は兄妹とは…てっきりサクヤとシュウが兄妹かと…。
負けず嫌いというキャラ設定もここを活かすためだったのかと納得。
…ただ完全に度肝を抜かれたのはなんと言っても…。

文字。これは流石に声を出してしまった。ああ…なんで気づけなかったのか…!
これに関しては本当に凄い。ある意味エロゲだからこそできる手法だったと思う。
日常パートでおかしいところがあると思いきや「全て」おかしいとは思わなかった…!盲点だった。
素晴らしい。

このCGが出た瞬間のマジで頭がスパークした。これはたまらないものがある。
結局どれもこれも芸術のために起こっていた事柄であり、すべての元凶は渡良瀬の親父。
これを立案した3人は手段や経緯がどうあれ、古き芸術を育てるという点では間違っていなかったし、事故も故意的なものではない。
ただ親父に関しては完全に私利私欲であり「治療費のために絵を勝手に売る」という最悪な奴だった。
あまつさえギドウ先輩を唆し世界を破壊しようとした行動は同情の余地なし。断罪されるべき。
以上が今作のストーリーをやってての感想である。
評価点
とにかく伏線の使い方は素晴らしい。
やはり一番は「文字が読めない」
これに関しては
・世界観が芸術を中心としていたため授業や町中絵が多かったため文字がないというのも違和感がない。
・映画には台本があるという常識。
などのトリックも多く完全に思い込みにしてやられた。本当に素晴らしい。
これは作中でも散々言ってた「自分にとっての非常識ではここでは常識」という閉鎖された町ならではの戦法だろう。
他にも赤リンゴのアップルパイやプロローグのサクヤの行動などもよく考えられている。
ちなみにテキストウインドウの色に関しては「もののあはれは彩の頃」で予習済みだったからあまり驚かなかった。
次にキャラの使い方。
今作は立ち絵ありキャラ全員に意味があった。
本来途中でフェードアウトしたりして真相を掴めないキャラも出てくるはずなのだが、どの人物も重要な役割をもっていた。
中でも
・爆発好きという設定をずっと演じ続けていたキリエ。(この要素もずっとキリエは演技は上手いという伏線はあった)
・ただの変態かと思いきや、本性はすさまじいほどの嫉妬を持つギドウ
・明らかに怪しいと見せかけて、中立だった今作のミスリード枠のシスター・リリィ
などは個人的に最初の評価から大幅に上がった。

開幕出オチ半裸までした人がここまでの人だとは…。
でもやはり一番は。
・タイムリープで11週の間ずっと同じ行動をし続けて、それでも最後まで兄やシュウを支え続けたサクヤ。
だろう。正直すさまじいほどの精神力だと思う。
ヨウジは唯一最後に居合わせなかったが、「シュウの心の支えとなり、外側から見守る役」という親友ポジションの理想的配置でもあった。
後はエンディングの演出もにくい。
最後に各キャラのフルネーム出してくとか…。
そして最後の最後でリリィとアンナ…あれ姉妹なのかね。そこでこれを持ってくるとは…。
悪い点
解決できてない伏線もある。
結局あのモニターはなんだったのか、なぜりんごが出てきたのか、どうやってラジオをしたのか等…。
馬の所は美学に沿ってやったからわかるけども…。
そしてシナリオ終わった後のウイニングランが少々長い。
あの読後感からアフターをやるというのは少々だるく感じた。
以上が今作の評価である。
シナリオ☆3つ
伏線の回収方法や予想以上に練られた設定とどれも最高。
芸術という要素を最大限まで活かしたシナリオはとても素晴らしい。
キャラ☆3つ
捨てキャラが一切おらず、立ち絵ありは基本的にみんな好き。
…渡良瀬の親父はクソだけどね。

超かっこいい二人。
主人公のシュウもとても真っ直ぐで好感が持てる。
一番好きなキャラはサクヤ。あの娘には幸せになってほしい。

音楽☆2つ
OPは久々に聞いた佐倉沙織。相変わらずの超高音ボイスは相変わらず。歌詞も素晴らしい。
EDもサビの静かな曲調もGOOD。まさに終わりという感じがして好き。
またBGMもクリスマス特有の讃美歌が多く、雰囲気に合っている。
Rシーン☆1.5つ
ほとんどおまけ要素で本編に影響しない作り。
シチュ自体も少なくサクヤのシーンでなんか絵が崩れているようなところもあった。
ただユノがどんどんHになっていくのは面白かった。
総合91点
非常に練られた設定、謎が解かれた瞬間の爽快感。
これらを味わうのは中々最高な感覚だった。
冬茜トムさんは本当凄いライターだ。
このライターに関しては今後も追いかけていこうと思う。
愛しの君へ 明けない聖夜に祝福を
- 2018/12/09(日) 11:21:59|
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駄文注意
SHIMAsoftの新作。キャラグラも良く、R要素中心らしくまあとりあえず買ってみた感。

思うんだけど、トップに初期化入れるってどうよ…。
共通
序盤は主人公のウジウジがかなり目についた。
特に那緒に対する羨ましさや嫉妬などが目立つ。…子供かお前は。
中盤以降、聖先輩などがバイトに入ってからはそういった要素はなくなる所か色々気を使えるようになっておりかなり成長している。
…まあ早すぎな感じもするが。
意外と喫茶店の仕事はしてるっちゃあしてるのだが、現状女の子っぽさを磨くといった要素はない感じもする。
一番気にいってるのは聖先輩。完璧な生徒会長から可愛いもの好きのぽんこつとギャップが凄まじいところに印象が残った。
聖

可愛い物に目がなさすぎる生徒会長。
可愛い物好きになった過程は家庭の縛られた環境からの反動という割と真面目な理由だったり。
自分自身は可愛いと思ってないから可愛くなろうと努力する…とここまではいいのだがその内容がH。しかも超マニアック。
序盤はまともだったが中盤以降SMプレイから覚醒。一気に隠語連発ド変態になってしまう…。…ああ…このゲームはこういう方向性か…。
そのため後半はひたすら変態プレイ。主人公すら若干引くとは…。
「可愛くなりたい」という努力がこれでいいのか?ただのひたすらエロ状態じゃないか…。
流石にラストで自分のヤバさに気づいたけど結局主人公が肯定してしまい、ド変態モード継続に。
…ここまで頭が痛くなるシナリオだったとは…。

もうやべえよ…。
祈莉

身長も中身も子供な後輩。
オレっ娘でやんちゃな悪ガキみたいな雰囲気もあれば、甘えたいときに一人称が変わってやけに素直になる。まさに子供。
このルートは最後まで女の子らしくなりたいという要素はなく、姉妹との関係がメインとなっているのがポイントだろう。…夢がロックシンガーってのもワルっぽくなって姉にかまってもらえるようになりたいがためだろうな…。
「????」が最後まで伏字だったのは中々いい演出だと思う。(まあ姉だってバレバレだけど)
Hに関してはとにかく幼児退行プレイ系が多い。おもらしだったり無邪気だったり果てにはおむつだったり…。
聖ほどの変態ではないものの十分アブノーマルな感じがした。
ただ大家族という割に登場したのは幼いころに家を出た姉しか分からず、他は説明だけだったので回想でもいいから登場させてほしかった。
それ以外は意外とまともな√。
那緒

ボーイッシュな幼馴染。
水泳をしている時のかっこいい姿か恋人としての可愛い姿のどちらを魅せたいのかというのはあまりない題材だと思う。
最終的にかっこ可愛いを選ぶんだけど、その過程で水泳をやる理由が勝つためでなくかっこいい姿を見せるためという所はいかに主人公を好きかと物語っている。
まさか人形の名前にも意味があったなんて…たまたまつけたと思ってた…。
…とここまではいいのだが、このルートでは特に栞と後輩女子3人組が目障り。
実質ドジの多いお茶目なお邪魔キャラという位置づけっぽいんだけど、後輩はボコろうとするわ、栞は利尿剤飲ませたり、水着盗んだりと普通に犯罪行為もする。
正直いらないどころか凄く不愉快すぎてわけわからん…まあ罰は受けてたけどもねえ…ちょいぬるいわ。
この√の駄目な点はすべてこの糞サブに集中している。

こいつはガチで許さん。
千晶

男装デザイナー。
…というか気づけよ!見りゃあすぐわかるだろ!胸も少し出てるのわかるしさ!


これで気づかんのかい…。
とまあ余りにも鈍感な割に、告白時の決める時は決めてるあたり流石主人公といえるべきか。
また全√中で唯一未来について考えていることがより大人のお姉さんを攻略してるという感じがして良い。
あと男装から一気に女性に変わったためかギャップが強く伝わり、女性らしい可愛さが最も出てたと思う。
Hはとにかくコスプレ系多し。流石デザイナー。
ただ結構家の不満を出してた割にそれらを飛ばしてあっさり結婚EDまで行くのは…。
まあメインじゃないから仕方ないけれども。
シナリオ☆1つ
コンセプトの女の子の魅力を引き出すというのはただ単にHして魅力を出していくという要素がほとんどだったのが駄目。
特に聖先輩とかは滅茶苦茶だったし、祈莉はただのやんちゃな上に姉との確執だけだし。
千晶や那緒はまああったけれども。
内容もひたすらHばかりだからほとんどヌキゲーとして考えてもらっていいだろう。
キャラ☆1.5つ
ヒロインは那緒が一番良い。かっこ可愛いを目指し、一途に努力っする姿がとても良かった。スク水も強い。
共通では聖先輩が一番だったけど√やったら余りにも変態すぎて受け付けられなかった…。
あんなんただの変態じゃないか…。ここまでやばくなるとは聞いてないぞ…。
主人公は共通ではすごくなよなよしていたが、キャラ√入ると別人に変わってた。…いや成長要素あったか?
サブは論外。

これはあかんて
音楽☆1.5つ
OPは軽い電波ソング。テンポが早い感じ。
EDは逆に凄い静か。イントロだけだと学校の卒業式でながれるような感じがした。
あとたまに喫茶店で流れるBGMが中々良かった。
Rシーン☆2.5つ
とにかく濃い。シチュも各キャラ様々でそれぞれ特徴があるのは〇。
特に聖先輩の変態プレイは衝撃的だった。祈莉のお子様プレイもビビったけど。
どのキャラもぶっ飛んだ隠語連発したりテキスト内で同じ単語など繰り返したりかなり独特。
総合70点
トップのページの時から「ん?」って思って、スタッフロールで完全に気づいたけどこれインターハートの所なのね。そりゃあこういうゲームになるわ。
でもこのメーカーの割には色々エロ以外にも頑張ってたような気がする。
- 2018/12/02(日) 22:07:29|
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